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僕は異人です  作者: シノユウ
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解析結果&不動産屋

二度目の起床。

というよりかは二度目の意識の覚醒の方が近い。

そんな目覚めを未だに寝なれないふかふかのベットの上に寝転がる楓は思う。


「大分身体の調子も戻ったかな。」

「おはようございます主。」


ふわふわと浮いている炎竜王ルビーがそこにいる。

ゆっくりと起き上がる楓の肩に乗りルビーは楓の顔を覗く。


「主、身体の不調の原因が少しだけわかりました。」

「ほうほう、原因なんなの?」


身体の不調。

それは以前楓が豹変した時から続くもの。

身体が上手く動かず力を使おうとすると 激しい痛みに襲われる。

そんな厄介なもの。


「原因ですが、主の身体の魔力の流れが非常に悪くなっております。至る所に魔力溜りがあり、主の魔力は非常に強いためなかなか流れず、我々でも流せない状態となっております。」

「へぇ。」


原因の説明をするルビーに対して楓は興味のなさそうな返事をする。

その理由はいたって簡単。

それくらい楓でもわかるただそれだけだ。


「しかし大きな原因とはそれはなっていないのです。我々には認識のできない何かが主の身体を苦しめているのだと思います。」

「やっぱりね。それは頑張って自力で治すよ。」

「主は自分に負担をかけないようにしてください。」

「ん。わかった。」


そう言い立ち上がると今まで寝ていたベッドがポンと消え大きな音をたててルビーが大きくなった。


「ここは竜が住む場所なので私が下に主をお送りしましょう。」

「ありがと。そうさせて貰うよ。」


伏せるルビーに軽くジャンプをして乗る。

ルビーが起き上がり翼を上下に動かすと次第に風がおきいつの間にか開いた壁から飛び出した。

一気に下降し地面がはっきり見え始めたところでスピードを落としゆっくりと着地する。


「ありがと。あ後は歩いて帰るよ。ルビーも一緒にくる?」

「いえ、私は他の竜へな説明をしに帰らねばなりませんのでここで。」

「わかった。できるだけ早めに帰ってきてね。」

「承知。」


また翼を上下に動かしそれへ飛んでいった。

ルビーは楓が住んでいる街の外側に楓を下ろしたのでここから歩かなくてはいけない。

テクテクとあまり街にでない楓は観光をしているとふと前に見知った女性がいた。


「リーンさん。」

「あ、いたいた楓はさん探しましたよ。」

「何か僕に用事でも?」


リーン、それは楓が前に住んでいた街のギルド責任者。

そして場所はこの街のギルドの前。

いるはずがないリーンの姿を目にし驚きながらも会話をする。


「そうなんです。私実はギルドの移動になりまして、この街のギルドの責任者になりました!」

「そ、そうですか。」


勢いの強いリーンの告白に少し引き気味に答える。


「それで住むところがないので楓さんに宿を紹介してもらおうと思って。」

「なるほど。宿ですか。僕もあまり詳しくないですからね、さがしましょうか。」


ギルドがあるのは王都の中央。

南は一般街、北は貴族街のため安い南を選ぶか、高いが質はいい北を選ぶことが出来る。


「リーンさんギルド責任者って住む場所無いんですか?」

「あるっちゃあるんですけど、この街のそれは住めるような所じゃないんですよ。」

「なるほど。だから探しているのか。」


楓は考える。

どちらがいいかを。

そしてギルド責任者のの懐の深さを信じ北へ歩きだした。


「では貴族街へ行きましょう。」

「貴族街か、わかりました。」


リーンも楓の横にいき同じ速度で歩き出した。


「リーンさんしばらくはこの街にいますか?」

「はい、多分当分は移動はないかと。ギルド責任者の移動は珍しいので。」

「では家を見つけた方がいいですか?」

「はい前の街は実家があったのでそこでよかったのですが、今回はそうはいきませんので。」

「わかりました。」


家を見つけるには元の世界でいう不動産屋に行かなければならない。

楓は自分が知っている不動産屋に歩を進めた。




「ここです。」


不動産屋とこの世界の文字で書かれた看板が豪邸に掛かっている。

豪邸といえど楓の家程ではなく庭もそこまで大きくはない。

家が大きい。


「入りましょうか。」

「はい。」


扉を押し中へ入ると普通の家よりかは高級感がある内装だ。

廊下の壁に不動産屋の事務所がどこか書かれておりそこへ向かうと、壁に貼り付けた板に不動産屋と書かれていた。


「ここが不動産屋の事務所ですね。」

「はい。緊張します。」

「僕も初めてです。」


お互いの気持ちもいい、楓が扉を開き二人とも中に入った。

中は家の見た目からは少し想像できない、楓の家の応接室のようなつくりだ。


「お客さんですかい?」


声の主はこの部屋の奥の高級そうな椅子に座っているスキンヘッドの顔の威圧感がある男だった。


「はい。こちらの方が住む家を探したいと言っていまして参りました。」

「なるほど。一応お聞きしますが、お金はありますよね?」

「はい、ここにあります。」


そうリーンが楓の懐を叩いて答えた。

それを見て楓は驚愕の表情を浮かべた。

それもそのはず今のが意味するのは楓がお金を払うことになる。


「リーンさん?」

「え、そうじゃないんですか?私はもう楓さんに払って貰う気なんですが。」

「わかりました。普通十五歳の男にいう言葉じゃないですからね。」


その楓の言葉を聞いてリーンが止まった。


「楓さんって私と同い歳なんですか?」

「そんなに老けて見えます?」

「いえ、ただ顔が幼いなとは思ってましたが、そんなに幼いとは思ってませんでした。」

「ていうかリーンさんも大分若い。まあいいやこの話は。とりあえず家の話をしましょう。」


その言葉をきき茶番をずっと見ていた主人の目が輝いた。

主人は二人に椅子に座るようにいった。


「じゃあ、話をしましょう。」


心弾むような声で主人から話が始まった。

久々のリーンの出番です。

最初の街で出てきた人物も出てくるものは出てくるのでお楽しみください。


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