解析
神界からテレポートした先はブティックキョエドだった。
勢いよく扉をあけ虫を追いかける少年の様に瞳をキラキラと輝かせている。
「いらっしゃい・・・ってさっきのお客さんじゃないですか?」
「ちょっとあることを思いつきまして。」
店員は訳が分からない様な顔をして首を傾けている。
そんな事は気にせず楓は店員に近寄った。
「今日の夜空いてますか?」
「夜・・・空いてますけど、なにかするんですか?」
店員は身構えて楓から一歩離れる。
それに気づいた楓は説明にはいった。
「別にやましい事なんてしませんよ?」
「それは良かったです。でもなんかそれは女としてどうかな?」
「はははー」
楓は苦笑いしてその言葉を受け流す。
「それよりも僕が今日買った袴について話したい事があるんです。」
「袴についてですか?」
「そうです。」
「分かりました。」
店員は奥へいきすぐに帰ってきた。
手にはなにか紙を持っている。
「これが今店の終わる時間です。話しをするなら迎えに来てくださいね?」
「分かりました。」
店員から店の開店時間と閉店時間を書いた紙を貰いそれを懐にしまい店員を迎えに来ることを約束し楓は店をでた。
「《テレポート》」
屋敷へ戻り今夜話しをする部屋を探し始めた。
「旦那様〜」
部屋を探していると後ろから声をかけられた。
なんだろう?と振り向くとそこには三つ子メイドの末っ子のエルさんが手を振ってこちらに来た。(登場が久々だからって忘れないでください。そしてエルはいつもこんな感じでのほほんとしております。)
「どうしたんですか?」
「旦那様を見かけて何か部屋をお探しになっている様でしたのでお助けをと思いまして。」
「それは助かります。今夜ある方とお話をする約束をしておりまして、それでいい部屋はないかな?っと思ってまして。」
「旦那様の部屋はダメ何ですか〜?」
おっとこの人は天然なのか?天然だな。
そのような考えが楓の頭の中に生まれる。
「エルさん、僕の部屋にはだいたい僕しか入らない。たまに僕の部屋をエルさんが掃除しに来るくらいでしょ?」
「そうですね〜。まあ私は旦那様のお世話係なので〜。」
「え?何それ初耳なんですけど。まあそれは今度話しをしましょう。」
初めて聞いた事に対して疑問が生まれるが、それは今関係ないと話しを戻した。
「それよりも僕しか入らない部屋に男と女が入れば危険ですよ?」
「そうですか?旦那様には奥様がたがついていらっしゃるので大丈夫かと思いますが。」
「まあそうですけどでも話しをする上しっかりとした部屋が必要だと思うんです。」
「分かりました〜。」
エルは楓の手を引っ張り部屋へ連れていった。
そこは一階の玄関から入って右側にある廊下の左右にある部屋の一つだ。
エルはそこの部屋の扉をあけ中を見せた。
中は無駄に広い楓の部屋より広く大きなソファーが二つあり向かい合わせになっている。
その間にソファーに合うようにテーブルが置いてある。
その奥には二人用のサイズのソファーが向かい合わせになっていてその間にソファーに合ったテーブルが置いてある。
棚には綺麗な皿が飾ってあり壁には絵画が飾ってある。
「無駄に豪華過ぎませんか?」
「私もそう思いますが、ここは応接室のため相手に自分がどれほどの力(お金)を持っているかみせる為だと聞きました〜。」
「なるほどね。」
楓は無駄に豪華な応接室に納得がいき頷く。
「エルさん、今夜話し合いが始まったらお茶を用意してくれますか?」
「分かりました〜。紅茶でいいですか?」
「はい。それでお願いします。」
楓は今夜話し合いの時に何かを出さないと失礼だと思いエルに頼んだ。
「では今夜お願いします。」
「了解で〜す。」
エルは了承し部屋をでて仕事に戻った。
楓も自分の部屋に戻り今夜を話し合うことを考え始めた。
時は夜楓が店員を迎えにいく時間。
「そろそろだな。もう行くか。《テレポート》」
店の前にテレポートすると店の電気は消えていて、店の前には誰もいない。
「あれ?おかしいな。時間はあってるよな。」
辺りを見回すだれもいない。
「わっ!」
「!!??」
突然驚かされ楓はビックリし何事かと身構える。
しかし、楓は自分を驚かした人物の姿を見て警戒をといた。
「驚かさないでくださいよ。」
「すみません。ちょっと昼間の仕返しがしたくて。」
楓の前に立っていたのは店員だった。
「そうですか。まああれは僕が悪かったです。では行きましょう。」
「何処へですか?」
「僕の家へです。」
「それは信用して大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ。」
「では信じます。」
言葉ではそう言いながらも楓を少し店員は警戒している。
「僕に掴まってください。」
「な、なぜですか?」
「魔法を使うからです。」
「魔法ですか。」
信じられてないと思い楓は少しだけ魔力を熾した。
「《テレポート》」
楓は店員の後ろへテレポートした。
店員はいきなり楓が消えたので楓の姿を探している。
店員は後ろを見て楓に気づいた。
「いつの間に・・・」
「これがテレポートです。これを遠距離でやるんです。しかし僕に触れていれば何か起こることはないんですが、触れていない場合ミスしたら何処へ飛ばされるかわかりませんよ?」
楓は少し驚かすつもりでそう言った。
それが怖かったのか店員はすぐに楓の服の裾を掴んだ。
「行きましょう!」
店員は元気よくそう言う。
「《テレポート》」
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