思わぬ発見
楓はアエルの誘いにより街を散歩することになった。
アエルは個人的に買いたいものがあるらしい。
「アエルはどこに行きたいの?」
「今回は楓さんの気分転換のつもりなんですけど、まあ服や本が買えたらいいかなと考えています。」
アエルは元の世界からすると中学生になる。
ちょうどファッションに目覚める年頃だ。
そのためいつも服には気を使っている。
ほぼ毎日のように楓に今日の服はどうかと聞いている。
その時はいつも楓は可愛いや似合っているなどアエルに対する正直な気持ちを伝える。
いつもアエルは顔を赤く染めて喜んでいる。
そんなこともあるため楓はジャージを来ていればいいや時代からファッションに目覚めた一番ださいファッションセンスから結構抜け出していてファッションが分かりつつある。
「どこのお店に行く?」
「今まで行ったことないお店がいいです。
今まで行ったことがあるお店は何度か見たことある服が並んでいるので。」
「ん。わかった。」
楓は自分の頭の中の服屋を思い出す。
何度か通った事が道にあったお店を思い出す。
アエルがその日来ていた服をどこで買ったかは言っているのでその聞いたことのあるお店の名前以外を思い出す。
「あ、あそこがあるね。」
「どこかありました?」
「うん。ブティックキョエドとか言ったっけ?」
アエルの顔をみる。
目を輝かせている。
どうやらアエルがまだ行ったことのないところのようだ。
楓はそれを確認して少し頭をクールダウンする。
頭を使いすぎると頭痛がする。
これのより楓が謎の身体の怠さや痛みがあったことを思い出す。
それをアエルに悟られないように笑顔で隠す。
アエルもそれを笑顔で返す。
ブティックキョエドに着いた。
「ここだよ。」
「ここですか。」
アエルは嬉しそうに答える。
お店は全体的にヨーロッパ風でレンガ造り。
外からも中が覗くことが出来なかもオシャレなのが見てわかる。
この通り自体はそこまで大きい通りではない。
隠れた名店というと一番わかりやすい。
中に入るとまず一番にチリリンと鈴の音がなる。
いい雰囲気のお店だ。
鈴の音を聞いて来たのかそこの主人のような人が現れた。
まだ若い人だ。
ちょうど二十歳くらいだろうか。
長い黒髪で顔つきはここらではあまり見かけないような一言で表すと「美人」だ。
「いらっしゃい。今日はどんな服をお探しですか?」
「ここのオススメの可愛い服はありますか?」
「オススメですね。」
店員はそう言い店の奥に消えていった。
横にはそこまで大きくはないが、奥に長いようだ。
奥でゴソゴソ聞こえる。
少したって店員な奥から出てきた。
腕に何か服を掛けている。
店員はこっちに来てそれアエルに見せる。
花柄のワンピース。
春を思わせる感じだ。
「花柄のワンピース。
私ワンピースが大好きで、花柄がちょうど欲しかったんです。」
「それは良かったです。」
アエルは自分にワンピースを合わせて喜んでいる。
アエルはワンピースが好きなようだ。
楓はプレゼントする時に役立てようと脳内のアエルが好きなものリストに書き足す。
アエルはサイズを合わせてもらってそれを袋にいれてもらった。
「あれ?アエル着ないの?」
「これはまた今度のお楽しみです。
その時に楓さんに沢山・・・」
最後の方は声が小さくなっていった。
楓には聞こえなかった。
それは気になりながらも楓はもう一度お店を見渡す。
このお店は他のお店と何かが違う。
それが楓には何かが分からない。
「少し奥を見せてもらってもいいですか?」
「いいですよ。」
楓はお店の奥に行くとその他のお店と違うところをというかものを見つけた。
「・・・袴だ・・・。」
楓は店員を呼びこれが何かを聞く。
「お客さん他のお客さんと少し違う目をしてますね。
これは多分世界中探してもここだけだと思います。
これは私の店が創設されてから代々受け継がれてきた「袴」というものです。」
「・・・」
楓は黙った。
これがなぜこの世界にあるのかと。
これは日本独自のものだ。
元の世界でも日本以外ではなかなか売ってないのにそれがこちらで売っているはずが無い。
楓は考える。
そして頭をフル活用したために頭痛がする。
「袴ですか。
これいくらですか?」
「これは高いですよ?」
「いいです。
研究したいので。」
「わかりました。」
「何故だ・・・。」
「これは聖金貨五枚になります。」
「わかりました。」
楓はそう聞き地面に手をかざす。
身体に痛みが走るがいまの楓には関係ない。
地面に魔法陣が現れそこから聖金貨が五枚ちょうど飛び出してきた。
楓がそれを渡し店員が袴にシワを付けないように袋にいれ楓に渡す。
楓は袋ごとストレージボックスにいれる。
「ありがとうございました。
また近い内に来ます。」
「ありがとうございます。
お待ちしております。」
楓は短くそう店員に挨拶し店をでた。
楓が袴を見つけてから終始アエルは不思議そうな顔をしていた。
「楓さん。
さっきのはなんですか?」
「あれは家に帰ってから説明するよ。」
楓はそう短く会話を切って無理矢理魔力を熾す。
全身に激痛が走る。
そんなことも気にしないほど今の楓は何かに向かいそれに意識をむけている。
「《テレポート》」
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