裸の付き合い&丸投げ
僕たちは試合が終わったので王城のお風呂で汗を流している。
「楓君!君はバスケットボールがうまいな。楓君から見たら私のバスケットボールこうではどう見えた?」
「王様はですね···初めてやりましたよね?」
「そうだが?」
「あのですね、王様もそうですし他の皆もそうなんですがあれくらいバスケットボールが出来るようになるのは最低でも三年くらいはかかるんですよ。」
「なるほど。」
「だから、凄くうまかったですよ。特にシュートがうまかったです。スリーポイントなんて初めて初日で狙って入るものではありませんから。」
「ほう、それはなんとも嬉しい限りだな。」
そうなんだよな。スリーポイントは予想以上に難しく初日であんなことができるはずがない。
まあ僕が王様に一時的に精霊の力を与えたのもあると思うけど。
この世界では向こうの世界の常識が通用しないな。
魔法なんて非科学的なものまであるし。
「それにしても楓君はあそこまで上手くなるのにどれくらいかかったんだ?」
「そうですね···始めて半年くらいですかね。」
「そうなのか!?」
「はい。」
実は僕は小学校四年生からバスケを始めて半年で六年生よりもうまくなってそれからレギュラー入りしたんだよな。
千年に一度の才能とか言われたっけ。そういえば雑誌の取材なんかもけっこうきたな。
その時の六年生とかの目が怖かったけど。
プロのスカウトなんかもきたっけ。
まあ、中二でこっちの世界に来たから意味ないんだけどね。
僕が楽しみを感じていたのはバスケをしているときだけだったのに対してこっちの世界は楽しいことで溢れているから向こうの世界より充実しているからいいんだけどね。
「そうだ!」
「!?」
王様が急に立ち上がった。
「どうしたんですか?急に。」
「すまん。いや良いことを思い付いてな。」
「それはどのようなことですか?」
「今日バスケットボールをやってその面白さを知った。だから国民にもこの楽しさを知ってもらいたい。」
「なるほど。」
「それでバスケットボールを練習する場所を作りたいと思ったんだ。」
なるほど。向こうの世界でいう部活チームやクラブチームか。
僕も所属したいな。
「それはいい考えですが具体的にはどのようにするんですか?」
「知らん!それを今から君に考えてもらう!」
「わかりました···って僕がですか?」
「そうだ。君はいずれ王となる。その練習とバスケットボールに詳しい君がやったほうがいいだろう。」
「はあ、イコール丸投げですね。」
「言い換えればそうなるな。」
「わかりました。やってみます。」
「おう!頑張ってくれ。」
「ではこうしてはいられませんので先にあがらせてもらいます。」
「たのんだぞ。」
「では、僕はこれで。」
僕はそう言ってお風呂場をでた。
僕が脱衣場を出ると先にライ、フウ、ネイの三人が待っていた。
「先に出ていたのか。」
「さっきあがってきたばっかりっすよ。」
「そうか。じゃあ帰ろうか。」
「おう!」
「《テレポート》」
僕たちは僕の部屋に帰ってきた。
ライとネイには自分の部屋に戻ってもらった。
フウは残ってもらった。
なぜフウかと言うとフウはさっきバスケをしたし、三人の中では一番冷静で頭がきれるので今回の件は彼女と一緒に考えようとさっき思ったからである。
「フウごめんね残ってもらって。」
「いえ、楓様の言うことならば私はなんでもしますよ。」
「ん、ありがと。」
まあ、ちょっと言い過ぎな気がするけど。
「さっき王様とお風呂に入っているときに王様の思い付きでバスケをこの国広めることになったんだよ。まあ、それを丸投げされたんだよ。」
「はい。」
「それで、この件は僕の相談相手が必要だと思うから一番最適なのはフウだと思ったから僕の相談相手と言うか秘書みたいなのをたのめるかな?」
「そこまで私を···。」
フウは顔を赤らめてそう言った。
まあ、聞こえなかったふりをしよう。
「なんか言った?」
「いえ、私に任せてください。」
「ありがと。」
僕はフウのぶんの椅子を用意して僕の部屋にあるよくドラマとかで出てくる社長室にある謎に大きな机の前に座ってもらった。
僕はその反対側に座って話始めた。
「まず、興味をもって貰うことが大事だと思うんだよ。」
「はい。」
「それで、チラシを作って街中に貼ってバスケットボールっていうスポーツがあるのを知ってもらうっていうことを考えているんだけど、他にいい案とかある?」
「そうですね···大体はそれでいいと思うんですが、人通りの多い広場なんかでステージを借りて楓様が何かバスケットボールの技などを見せて興味みを持ってもらうっていうのはどうですか?」
「お、それいいね。採用。」
僕は机にあった紙を一枚とってそれにペンを使って書き始めた(このペンは向こうの世界から持ち出した数少ない僕の道具である)。
僕はそれを書きあげるとそれをフウに見せた。
「チラシなんだけどこんな感じでどうかな?」
「大体はいいと思いますよ。」
そのチラシにはある程度の説明がかいてあり、そこに僕がバスケを始めた頃から謎に上手くなったバスケの絵を描いたものだ。
「年齢は関係ないと。でもこれだったら小さい子と私たちみたいな少し大人に近づいた方や大人の方まで同時に集まってしまっては少々問題があるかと。」
「そうか。その辺も踏まえないとな。」
僕たちはこのあと今のような話し合いが続きやっとチラシが完成した。
まだまだ時間がかかりそうだ。
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