恐いもの
僕は雷の大剣、ネイは熱の剣を作った。
なぜ雷かというと熱に対抗するには一番使いやすいと思ったからだ。
ネイの熱でできた剣は強力だ。
たぶんネイが上手く制御出来ていないとこの周辺はもうとっくに溶けている。
僕はこのままだとこの周辺の地形等を変えてしまう恐れがあると思った。
「ネイ、ここではこの力のぶつかり合いはまずい。だから、精霊界に行かないか?」
「いいっすよ。では。」
ネイはそう言って消えた。
「《テレポート》」
僕もネイに続き精霊界にテレポートした。
僕がネイの方を見る前にネイは僕の後ろから攻撃してきた。
僕はそれを大剣で防いで弾き返した。
「ネイ、今のは僕が避けていたら危なかったぞ。」
「そうっすね。私は楓さんなら避けないとおもったっす。」
僕ははあとため息をついた。
さっきのネイの攻撃は完全に着地の事を考えてない攻撃だった。
なので僕が着地出来るように弾き返した。
女性と子供に怪我をさせるわけにはいけないという僕の変な考えがそうさせた。
「《はっ》」
「う!」
僕が波動使いネイの動きを少しだけ封じた。
僕はネイが弱体化したのを見て歩いて近寄り大剣で攻撃しようとしたときネイの表情が変わった。
それと同時にネイは剣を使って僕を切ろうとした。
僕ははっきり言うとそれがよめていての行動だった。
僕はネイがその攻撃をしようとした瞬間をついてネイの腹を軽く殴った。
なんだかこの時僕は時間が止まっているような感覚だった。
ネイが止まっているように見えるほど僕の攻撃がはやかったと思った。
「うっ」
ネイはそのまま倒れた。
まあネイのお腹にはアーマーを張っておいたので実際は衝撃波で倒したということだ。
僕は思いつきのスキルを使ってみた。
「《リフレッシュ》」
僕がそう唱えるとネイの苦しそうだった表情が和らいだ。
「お、成功した。」
まあ、ネイには起きてもらうか。
僕はそう思いながら指を鳴らした。
するとネイがむくっと起き上がった。
「おはようネイ。気分はどう?」
「なんか疲れているようなスッキリしているような感じっす。」
「ほお。」
僕はネイの額に手を触れた。
やっぱりか。
「ネイ、あの剣って週に一回くらいしか使えないやつ?」
「よくわかったっすね。あれを使うと霊力がごっそり持っていかれるっす。」
「お前はバカか。」
僕はそう言ってネイの頭に軽いチョップをくらわせた。
霊力は魔力と違って少なくなっても疲れは感じ無いからな。
その時はだけど。
僕はそう思いネイの額に再び手を触れた。
「《トランスファー》」
僕はネイの霊力が満タンになるまで僕の霊力をわけた。
まあ僕の霊力は魔力と一緒で底が知れない。
僕はネイの額から手を離した。
「これやるの昨日あわせて三回目だよ。」
「ありがとうございます楓さん。なんか楓さんの霊力は暖かい感じがして、気分が和らぐっす。」
「それはなによりで。」
僕はそう言ってネイの手を握った。
「んじゃ帰りますか。」
「はい!」
「《テレポート》」
僕とネイは庭にテレポートした。
そしてそこにはアエル、セリア、ルーン、ライ、フウがいた。
おっと皆さん怒っていますね。
僕は皆の怒った顔を見た後にネイの方をみた。
するとネイもこちらを見ていた。
どうやら考えが同じらしい。
僕はネイの手ををぎゅっと握った。
「《テレポート》」
僕とネイは逃げるようにして神界にきた。
そこにはニヤニヤした創造神様がいた。
「楓君面白いことになっているね。」
「笑い事じゃないですよ。」
「そうかい。まあ反省して帰るのが一番だよ。」
「そうですかね。」
「うん。まあ、それはそうと前は気づかなかったんだけど、そこにいるのは精霊だよね?」
「そうですけど、なにか?」
「いや、精霊は神界には入ってこれないはずなんだけど。」
創造神様は何でか分からないようだった。
「簡単ですよ。僕がこの子ネイを神力でおおっているからですよ。」
「なるほど。君は発想が豊かだね。」
「ありがとうございます。」
「それにしても君はスゴいな。」
「?」
創造神様がいきなりそんな事を言った。
「だってさ、君は魔法を覚えて一年もしないうちにほぼ同時に神力と霊力を覚えた。そんなこと出来るやつはなかなかいないよ。」
「まあ、僕は異人ですから。」
「そうだね。」
いやーこの言葉は万能だな。
もうちょっと話していきたいけど時間を空けすぎたら余計におこられるな。
「では神様、そろそろ帰らないと僕たちはやばいので帰ります。」
「ん、わかった。またな。」
「はい。《テレポート》」
僕とネイは庭に再び戻ってきた。
そこの空気は凄くピリピリしていた。
「た、ただいま···。」
僕はそう言ったが最後の方はもうほとんど言っていないようなものだった。
僕は無表情の皆を見て思った。
これはヤバい!!
僕とネイは一瞬で土下座をした。
「なんかすみません!」
僕たちははまってそう言った。
何で皆が怒っているかわからなかったのでそう謝った。
僕たちが謝るとピリピリとした空気はもとに戻った。
僕とネイが顔をあげるとそこには呆れたような顔をしている皆がいた。
「別に謝ってくれるならいいんだけど。」
「朝から何をしているんですか。」
セリアとアエルがそう言った。
「朝の運動です。」
「あのな楓、あれのどこが朝の運動だ。」
「凄い二つのオーラで私たちは飛び起きたんですよ楓様。」
「そうですわ。」
あ、やっぱり。
「「申し訳ないです。」」
僕とネイはそう言った。
「私たちはビックリして外に飛び出したら誰もいないですし、」
「帰ってきたと思えば手を握ってニコニコしているし。」
「楓、お前もしかしてロリコンか?」
「え、」
確かにネイとニコニコしながら手を握って帰ってきたけど、ネイが十歳くらいにしか見えないのはわかっているけど、
「僕はロリコンではない!確かにネイは見た目は幼女だけど、心は大人っぽい。」
「まあそれは知っているんですけど、あの光景は誰が見ても引きますよ楓様。」
「そんな···。」
僕はこれ以上反論出来なかった。
そしてこのあとネイは自分の部屋に戻り、僕はリビングで正座させられ僕を囲むようにして皆が立ち、日々の不満を僕にめちゃくちゃ言った(アエルとセリアとルーンでけだが)。
その間ライとフウは僕の事をロリコンだのへたれなど言っていた。
僕は泣き出しそうになりながらもうつむいて聞いた。
地獄だった。
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