ダンジョン
「皆、行くよ。」
「はい。」
「うん。」
「《テレポート》」
僕達がテレポートした所はダンジョンに続く階段の前だった。
「ついたね。」
「はい。」
「これがダンジョンか。」
どうやらアエルとセリアはダンジョンが初めてらしい。
「入るよ。」
「はい。」
「うん。」
僕たちは階段を降りていると、魔獣の鳴き声が聞こえたきがした。
アエルとセリアも聞こえたのか、僕にしがみついている。
ちょっと、歩きにくいんですけど。
「ちょっと、アエル、セリア···。」
僕が歩きにくいと言おうとした時にアエルとセリアが僕に小動物が怯えているような顔をしてきたので最後まで言えなかった。
その顔はずるいよ。言えないよ。
僕たちがそんな事をしている間に一階層目にたどり着いた。
僕は暗い所でも昼間と変わらないくらい見えるけど二人は見えるのかな。
「二人とも暗闇の中でも見える?」
「見えるわけないじゃん。」
「そうです。」
どうしよっかな。なんか良い考えは···あ、これをしたら見えるようになるかな。
「二人とも、目を閉じて。」
「なんで?」
「暗闇の中でも見えるようにするため。」
「そうか。わかった。」
「わかりました。」
「じゃあ、僕が二人の目に手をかざすから僕がいいよって言ったら目を開けてね。」
「了解」
「了解です。」
僕は二人の目に魔力を流した。
これで見えるようになるはず。
「いいよ。」
僕がそう言うと二人とも目を開けた。
「どう?」
「凄い···見えてる。」
「みえてます。」
良かった成功した。
「楓どうやったの?」
お、よくぞ聞いてくれた。
「簡単な事だよ。僕がスキルを使って、暗視のスキルを二人に一時的にエンチャントしたんだよ。」
「なるほど。楓の何でもありなスキルのおかげか。」
なんか変なように言われた気がしますよ!
「本当に楓さんは何でも出来ますね。」
なんか呆れられてる僕!なんでだよ~。
「よし、見えるようになったし、行こうか。」
「うん。」
「はい。」
ちょっと二人には悪いけど、あれをしなくちゃね。
「ファイアーアーマ、アクアアーマ、ウィンドウアーマ、アースアーマ、ライトアーマ、ダークアーマ···。」
僕は小声で二人に全属性の鎧を着せた。
これで巨獣に攻撃されても大丈夫かな。気づかれてないし、良かった。
僕たちはどんどん下の階層に行った。
途中強力な魔獣がいたけど、僕が頭に一発食らわせたら皆倒れていった。
やっぱりこのガントレットは強いな。
僕はそんな事を思いながら手に着けたガントレットを見た。
「二人とも、ここからは未開拓の階層だからきを引き締めて行くよ!」
「はい!」
「うん!」
なんか元気だな。良いことでもあったのかな?
九階層で僕たちの前に現れたのは雷狼の巨獣よりかは小さいけどそれでも大きい奴だけが現れた。
そいつはアエルが双剣で切り刻んで倒した。
お~アエルも強くなったな。
僕たちはマッピングをしながらどんどん先に進んだ。
そして僕はあることに気がついた。
「今は五十階層だけど、魔獣がなかなかいない。」
「そうですね。何か嫌な予感がします。」
「何か変だよね。」
僕たちはそんな事を考えていると行き止まりにたどり着いた。
あれ?おかしいな。これで道は全て行ったはずなんだけど···。
「これっておかしない?」
「なにがですか?」
「ここの階層は全ての道を行ったんだけど、行き止まりにだから。」
「そうですね···あ、こんな事はないと信じたいんですが···。」
アエルは何かを思いついたのかな?
「楓さん、大きな穴の前まで戻りましょう。」
何でだろう?全ての階層の真ん中には穴があったけど、階段があったから気にも止めなかったな。
「わかった。」
僕は二人の手を握った。
「《テレポート》」
僕たちは穴の前まで戻ってきた。
「多分、この先に行ける階段はもうありません。なのでここから飛び降ります。」
「なるほど···ってえ??」
え?どういうこと。死んじゃうよ!?
「アエル、それは死んじゃうよ私は思うな。」
「僕もそう思うな。」
「大丈夫です。何でも出来る楓さんがいるんですから。」
え?僕?そんな空を飛ぶようなこと···そっか!僕が空を飛べばいいのか。
「楓さんはわかりましたか?」
「うん。わかったよ。」
「え?どういうこと?」
「見てたらわかります。」
僕は全身に魔力を込めて、浮くような感じで少しだけジャンプした。
すると僕は宙に浮かんだ。
「出来たよ。」
「出来ましたね。」
「そういうことか。」
セリアも理解したらしい。
僕は穴の方に行って、動きを確認した。
「じゃあ二人とも準備はいい?」
「いいですよ。」
「何かよくわからないけどいいよ。」
僕は二人がそう言うのを聞いて、二人を両腕と体で挟むようにして持ち上げた。
「じゃあ行くよ!」
僕はそう言った後、急降下した。
地面が見え始めた所で僕はスピードをゆっくり緩めて着地した。
けっこう楽しかったな。
「楓さん!楽しかったです!」
「疲れたよ楓。」
なるほど。アエルは絶叫マシン系が好きなのか。それに対してセリアは苦手と。
僕たちは地面に足をつけて、足を慣らしてから先に進んだ。
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