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僕は異人です  作者: シノユウ
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総竜王

けっこう進んだな。ここは他の階層と違う所が沢山あるな。


「楓さん、そろそろボス部屋が近いと思います。」

「ボス部屋?」

「そうです。ダンジョンには絶対ボスがいます。そこらの魔獣とは比べものにならない位強いです。」

「そんなに強い相手がいるのか。」


僕はアエルとセリアをどうやって守るかを考えていた。

アーマだけでいけるかな?

僕はボスの正体が何なのかはだいたいわかっていた。


「二人とも、僕の後ろに隠れて。」


僕がそう言うと二人とも僕の考えがわかったのか何も言わずに隠れてくれた。

あと少しでボス部屋に着くな。それにしてもこいつは強すぎないか?

僕はボスの魔力を捉えて強さを再確認した。


「扉があるね。」

「ですね。」


僕たちの前には扉があった。めちゃくちゃ大きい扉だった。


「《ファイヤーシールド》《アクアシールド》《ウィンドウシールド》《アースシールド》《ライトシールド》《ダークシールド》···」


僕は二人に気付かれないように扉の前に全属性のシールドをはった。


「ここからは僕一人が入る。二人は扉の前で待っててくれ。」

「それほどここのボスが強力なんですか?」


僕はアエルにそう聞かれると何も言わずに頷いた。


『ギギギギギィ』


扉はそんな音をたてながら開いた。

するといきなり中から大きな石がとんできた。


「《シールド》!」


僕は避けると後ろにいる二人に当たる可能性があると思ったのでシールドを張り攻撃から身を守った。


『ほう、今のを防いだか。』


と声が聞こえた。


「お前がここのボスか?」

『そうだ。』


どうやらボスは喋れるらしい。

僕はボスを見て確信した。

ここのボスはドラゴンだ···。

僕は地面に火の魔方陣を出現させ、ルビーを呼び出した。


『お呼びですか?主。』

「ルビー、このドラゴンの事を知ってる?」

『勿論でございます。あの方はドラゴンの中のトップの総竜王様です。』

「ルビーより上位のドラゴンなの?」

『そうです。』


なるほど、ルビーより強力なドラゴンか。

僕が総竜王を見ると少し驚いたような顔をしていた。


『お主は炎竜王だな?』

『そうでございます。お久しぶりですね総竜王様。』

『そうだな久しいな。お主はもしかして召喚獣としてここに呼び出されたのか?』

『そうでございます。』


なんかドラゴン同士の会話が始まったな。


『お主が主として受け入れるほどそやつは強いのか?』

『勿論でございます。』

『なるほど。じゃあそろそろ儂の仕事をするかの。』


仕事?あ!そっかこいつはボスだった。


『炎竜王の主よ。』

「なに?」

『儂はな今召喚獣としての仕事をしなければならないのじゃが、儂の主が儂が冒険者と戦って儂以上の力があると判断すれば儂はそいつの召喚獣となれと命じられているんじゃが、逆に儂よりも力が弱かった場合はそやつを殺せと命じられている。それでも儂と戦うか?』

「勿論。」

『では。』


そう言うと総竜王は僕に飛びかかってきた。

僕は総竜王の下に潜り、総竜王の尻尾を掴んで総竜王を壁に投げつけた。

けっこうあいつ重いな。


『ほう、儂を投げるか。ならこいつではどうかな!』


総竜王はそう言うと炎の息を吐いてきた。

これは前ルビーに教えてもらったやつだな。

僕はその炎を直接くらったと見せかけて、炎の中に入り炎を全て吸い込んだ。


『なんと!吸い込みよったか。だがこれは流石に無理じゃろう。』


総竜王はめちゃくちゃ大きな声で吠え全属性で出来た息を吐き出した。

全属性か。しかし僕にはこれも効かないな。

僕はまた吸い込んだ。

おっと~

総竜王がマジで驚いた顔をしているな。


『炎竜王が主に認めただけはあるな。しかし儂はそうはいかん!』


総竜王はそう言って飛びかかってきた。

今度は魔力を感じる。何かするつもりなのかな?


「《はっ》!」


僕は総竜王が僕に触れる前に波動で動きを封じた。そして僕は総竜王の頭をガントレットでおもいっきり殴った。

泡吹いて倒れてる···。やり過ぎたかな。


『主、総竜王様を倒すとは流石です。しかし少しやり過ぎな気がします。』

「やっぱり?」

『はい。』


ルビーも苦笑いしてるよ。

まあ、ボスも倒せたしそろそろ二人の前に張ったシールドを解除した。


「二人とも入って大丈夫だよ。」


僕がそう言うと二人とも入ってきた。


「楓、よくあんなドラゴン倒せたね。」

「まあ、なかなか強かったけど、僕の方が強かったみたいだね。」

「楓さんは負けなしですね。」

「そうだね。」


ドラゴンってそんなに強い相手なのかな?二人でも倒せるような気がするけど。

僕たちがそんな話をしていると総竜王が起き上がった。


「おはよう。」

『おはようございます。』


あれ?なんか口調が変わったようなきがする。


『まさか《波動》をお使いになるとは思ってもいませんでした。炎竜王が主として認めた理由がわかりました。』

「ありがとう。」

『貴方様のお名前を教えてはくれませんか?』

「いいよ。僕の名前は楓。紅葉楓だよ。」

『とてもいいお名前です。』

「ありがとう。」

『では、楓様、私と主従の関係を結んでは頂けませんか?』

「いいよ。」


僕は総竜王と主従関係を結んだ。


「あ、そうだ。ルビーみたいに名前をつけようか?」

『ルビー?』

「あー、炎竜王のこと。」

『なるほど。では私にも名前を着けてください。』

「ん、わかった。」


総竜王だから、何にしようかな?ルビーは色で決めたから、色で決めるとなると透き通るような色だから。


「そうだね、ダイヤにしようかな。」

『素晴らしい名前をありがとうございます。今後はダイヤとお呼びください。』

「ん。よろしくね、ダイヤ。」

『はい。』


僕はこうしてダンジョンのボスを倒し、主従関係を結んだ。

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