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神核生成とかいう意味不明スキルで擬神に守られてます  作者: れんP
第1章 神核の目覚め編

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第九十八話 いつもの朝、いつもの道



神代家、レンの部屋。


カーテンの隙間から差し込む朝日が、容赦なく少年の顔を照らしていた。


昨夜は少し遅くまで勉強をしていたこともあり、布団の中の神代レンはまだ夢の世界に半分ほど足を突っ込んでいる。


そんな彼の横では、炎の擬神ソレイナが静かに立っていた。


そして――。


「主様……朝です」


小さく声をかける。


しかし反応はない。


ソレイナは少しだけ首を傾げた。


「主様」


再び呼ぶ。


それでも反応はない。


布団の中のレンは小さく寝返りを打っただけだった。


「…………仕方ありません…………」


そう呟いたソレイナは布団を掴み―――。


ばさっ。


「うおっ!?」


突然布団を剥がされたレンは飛び起きた。


「な、なにすんだ!?」


「朝です」


「だからって布団剥がすなよ!」


「起きない主様が悪いのです」


真顔だった。


まったく悪びれる様子がない。


レンは頭を掻きながら大きく欠伸をした。


「はぁ…………朝か」


すると部屋の扉が開く。


ユシルがふわふわとシャボン玉に乗りながら入ってきた。


「おはよぉ~~~主~~」


「おう」


「まだ眠そうだねぇ~~」


「そりゃな、」


続いてアヤネも姿を見せる。


「おはようございます、主様」


「おはよう」


「本日の予定ですが、授業後に生徒会活動があります。」


「ちゃんと覚えてるよ」


さらに後ろからフリートも顔を出した。


「主さん!おはようございます!!」


「おはよう」


「今日も元気ですね!」


「朝からそんな元気出ないんだよなぁ……」


レンは苦笑した。


すると一階から母親の声が聞こえてくる。


「レンー!朝ご飯できてるわよー!」


「あー、今行く!」


レンは立ち上がった。


「まず顔洗ってくる」


「はい」


「いってらっしゃ~い」


「お気をつけて」


「洗顔は大事です」


レンは洗面所へ向かった。


冷たい水で顔を洗う。


ぱしゃぱしゃと水をかけるたびに眠気が少しずつ消えていく。


鏡の中には見慣れた自分の顔。


少し前までは本当に普通の高校生だった。


だが今は違う。


神核生成。


四人の擬神。


生徒会。


そして様々な事件。


色々なことがあった。


それでも。


「まぁ、今日も頑張るか」


レンは小さく笑った。


顔を拭いてリビングへ向かう。


テーブルには朝食が並んでいた。


焼き魚。


味噌汁。


卵焼き。


ご飯。


そしてサラダ。


「うまそう」


「でしょ?」


母が笑う。


レンは席に座った。


ソレイナたちもそれぞれ席につく。


「いただきます」


「いただきます!」


食事が始まった。


ユシルはのんびり味噌汁を飲んでいる。


フリートは魚を綺麗に食べていた。


アヤネは静かに食事を進める。


ソレイナも上品な動作で箸を使っていた。


母はその様子を見て微笑む。


「みんな本当に仲良くなったわね」


「そうか?」


「最初の頃よりずっと」


レンは少し考えた。


確かにそうかもしれない。


最初はソレイナだけだった。


そこからユシル。


アヤネ。


フリート。


気付けば随分賑やかになっていた。


「まぁ、そうだな」


「主様」


「ん?」


「これからもお守りします」


ソレイナが真っ直ぐ言った。


「私も~」


「当然です」


「私もです!」


レンは少し照れ臭くなる。


「わかったわかった」


母は楽しそうに笑っていた。


朝食を終えると、それぞれ食器を片付ける。


時計を見る。


登校時間が近い。


「そろそろ行くか」


レンは鞄を持った。


玄関へ向かう。


ソレイナたちも後ろについてくる。


靴を履き終えると母が見送りに来た。


「いってらっしゃい」


「いってきます」


「いってまいります」


「いってきま~す」


「失礼します」


「行ってきます!」


朝の空気は少しひんやりしていた。


住宅街を歩きながらレンたちは学校へ向かう。


通学路には同じ制服の生徒たちも見える。


平和な朝だった。


「今日は平和ですね」


フリートが言う。


「それが一番だろ」


「確かに」


アヤネが頷く。


ユシルは空を見上げていた。


「今日は良い天気だねぇ~」


「だな」


ソレイナは周囲を警戒しながら歩いている。


「異常なしです」


「毎日警戒しなくてもいいんじゃないか?」


「いいえ」


即答だった。


「主様を守るのが私の役目です」


レンは苦笑する。


「真面目だな」


「当然です」


そんな会話をしながら歩いていると――。


遠くに見慣れた校門が見えてきた。


異能学園高等学校。


巨大な校舎。


広い敷地。


そして生徒たちの姿。


「着いたな」


レンが呟く。


ソレイナが静かに頷いた。


「今日も一日、頑張りましょう」


「おう」


ユシルが両手を上げる。


「がんばるぞぉ~」


「頑張ります!」


「ほどほどに頑張りましょう」


四人の擬神と共に。


神代レンは校門をくぐる。


新しい一日が、今始まろうとしていた。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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