表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神核生成とかいう意味不明スキルで擬神に守られてます  作者: れんP
第1章 神核の目覚め編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

93/129

第九十二話 紅蓮覚醒


熱。


炎。


それら全てが神代レンの身体を巡っていた。


右腕に浮かぶ紋様は、もはや腕だけでは収まっていない。肩を越え、胸元へ広がり、脈動するたびに紅い光を放っていた。


訓練場の空気が揺らぐ。


レンを中心に熱風が吹き荒れ、地面が焦げ始める。


朝比奈咲夜が思わず後ずさる。


「な、なにこれ……レンなの……?」


氷室凛も目を細める。


「異能反応じゃない……。もっと別の……。」


月影詩乃の星図がわずかに乱れていた。


「空間が歪んでる……。」


ソレイナは静かにレンを見つめていた。


その瞳には驚きよりも、どこか安堵の色が浮かんでいる。


「主様……。」


ユシルがレンの周囲を見回す。


「炎が自然そのものを書き換えてる〜……。」


アヤネも静かに呟く。


「侵食率が異常です……。」


フリートは帽子を押さえながら風へ耐える。


「主さんの力……こんなに……!」


そして。


空。


巨大黒翼が再び口を開く。


『危険度更新。』


『神核接続率、急上昇。』


『排除対象認定。』


瞬間。


空を埋め尽くしていた黒翼の群れが一斉に動いた。


数百。


数千。


黒い怪物たちがレンへ向かって降下してくる。


咲夜が叫ぶ。


「来るよ!!」


だが。


レンは動かなかった。


ただ静かに刀を構える。


すると。


右腕の紋様が強く発光した。


次の瞬間。


爆炎。


レンの足元から紅蓮が噴き上がる。


轟音と共に炎が竜巻のように広がり、迫ってきた黒翼たちを一瞬で飲み込んだ。


「ギャアアアアアア!!」


黒い怪物たちが空中で燃え落ちていく。


修也が目を見開く。


「……無詠唱だと?」


レン自身も驚いていた。


今の攻撃。


考えるより先に身体が動いていた。


まるで炎そのものが自分の一部になったような感覚。


ソレイナが微笑む。


「炎が主様を認め始めています。」


レンは拳を握る。


熱い。


だが苦しくない。


むしろ馴染む。


巨大黒翼が咆哮を放った。


その声だけで空間が震える。


直後。


黒い羽が無数に射出される。


弾幕。


漆黒の刃の雨。


修也が剣を構える。


「全員、防御!」


黄金の結界が展開される。


だが。


黒羽は結界すら削り始めた。


「っ……!」


修也が歯を食いしばる。


凛が氷壁を展開。


詩乃が星の障壁を重ねる。


それでも完全には止めきれない。


レンは空を睨む。


そして。


一歩踏み込んだ。


地面が砕ける。


「主様!?」


ソレイナの声。


だがレンは止まらない。


炎が脚へ集中する。


爆発。


レンの身体が空へ跳んだ。


「えぇぇぇ!?」


咲夜が叫ぶ。


レンはそのまま空中へ到達し、迫る黒羽を刀で斬り払った。


炎の斬撃。


黒羽が次々と燃え尽きる。


だが。


巨大黒翼がその巨大な腕を振り下ろした。


空気が圧縮される。


質量。


暴力。


レンへ直撃する。


轟音。


訓練場へ巨大なクレーターが生まれた。


土煙。


視界が見えない。


ユシルが不安そうに声を上げる。


「主様ぁ〜!」


ソレイナの炎が揺れる。


だが次の瞬間。


クレーターの中心から紅い光が漏れた。


爆炎。


煙を吹き飛ばしながらレンが立ち上がる。


制服は破れ、腕には火傷のような紋様がさらに広がっていた。


だが。


倒れていない。


むしろ。


その瞳はさらに強く燃えていた。


レンが低く呟く。


「……まだだ。」


巨大黒翼が初めて反応する。


『戦闘継続確認。』


『異常耐久。』


『再評価開始。』


レンは刀を握り直す。


すると。


右腕の紋様が刀へ流れ込んだ。


刀身が変化する。


銀色だった刃が深紅へ染まり、炎の線が浮かび上がる。


ソレイナが目を見開いた。


「主様……それは……!」


レンの脳裏へ知らない言葉が流れ込む。


自然に口が動いた。


「《炎纏ノ太刀(えんてんのたち)》……。」


刀が燃え上がる。


紅蓮の刃。


その熱量だけで周囲の空気が歪んだ。


巨大黒翼が再び咆哮を放つ。


今度は黒い極光を口元へ集束し始めた。


咲夜が青ざめる。


「またあれ撃つ気!?」


詩乃が空を見る。


「今度は規模が違う……!」


凛が息を呑む。


「まずい……。」


修也が剣を構える。


だが。


レンが前へ出た。


「俺がやる。」


ソレイナがレンを見る。


レンは静かに頷いた。


そして。


刀を構える。


炎が渦巻く。


右腕の紋様が完全に発光した。


その瞬間。


レンの背後に巨大な“炎の影”が現れた。


それはまるで。


紅蓮の翼を持つ巨大な存在。


咲夜たちが息を呑む。


ユシルが小さく笑う。


「……出てきた〜。」


アヤネも静かに呟いた。


「主様の本質……。」


巨大黒翼が黒光を放つ。


レンは地面を蹴った。


爆炎。


一直線。


空へ。


紅蓮の軌跡を描きながら、レンは巨大黒翼へ突撃する。


そして。


炎の刀を振り抜いた。


「うおおおおおおおおおおおッ!!!」


紅蓮。


それは空そのものを切り裂いた。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ