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神核生成とかいう意味不明スキルで擬神に守られてます  作者: れんP
第1章 神核の目覚め編

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第九十一話 降臨する黒翼


空が軋んでいた。


巨大な黒翼。


雲を押し退けながら現れたそれは、もはや“生物”という領域ではない。


災厄。


ただその一言が相応しかった。


訓練場上空。


黒い羽が一枚落ちる。


その羽が地面へ触れた瞬間――爆発した。


轟音。


地面が吹き飛び、瓦礫が宙へ舞う。


朝比奈咲夜が咄嗟に雷を放つ。


「《雷装展開(らいそうてんかい)》!」


雷光が防壁のように広がり、飛散する破片を弾き飛ばした。


氷室凛が鋭く周囲を見る。


「被害範囲が広すぎる……!」


月影詩乃の星図が空中へ展開される。


青白い星々が浮かび上がった。


「空間圧迫……普通じゃない。」


その間にも。


巨大な黒翼の怪物はゆっくり降下してくる。


紅い単眼。


それはずっと神代レンだけを見ていた。


『神核反応増幅。』


『観測開始。』


不気味な機械音声。


レンは刀を強く握る。


右腕の紋様が熱を帯び続けていた。


ソレイナがレンの隣へ立つ。


その身体から噴き出す炎は以前より遥かに強い。


「主様、無理はなさらないでください。」


「……無理しなきゃ、勝てない相手だろ。」


ソレイナは静かに目を細めた。


ユシルが空を見上げる。


「自然が悲鳴あげてるよ〜……あれ、すごく嫌な感じ〜……」


アヤネが地面へ手を触れる。


瞬間。


訓練場一帯から岩柱が隆起した。


「まずは動きを止めます。」


無数の岩槍が空へ射出される。


だが。


巨大黒翼は羽を一振りしただけだった。


暴風。


全ての岩槍が粉砕される。


アヤネの目がわずかに見開く。


「……硬い。」


フリートが前へ出る。


市女笠の奥の瞳が真剣になる。


「なら、水圧で!」


彼女の背後に巨大な海流が発生した。


轟く水流。


それが巨大な魚雷のように空へ突き進む。


「《深海潜航魚雷(サブマリントーピード)》!」


激突。


巨大黒翼へ直撃した瞬間、凄まじい水蒸気爆発が起きた。


だが。


煙の奥から現れた黒翼には、傷一つ無かった。


咲夜が顔を引きつらせる。


「うそでしょ……。」


修也が静かに前へ出る。


黄金のオーラ。


それが剣へ集中していく。


空気が震える。


訓練場全体が圧迫されるほどの力。


「なら、俺が道を作る。」


修也が剣を構えた瞬間。


天へ届くほどの黄金の柱が噴き上がった。


『異能――《天剣領域(てんけんりょういき)》』


空気が裂ける。


巨大な黄金剣が上空へ形成された。


レンは息を呑む。


以前より遥かに強い。


これが生徒会長の本気。


修也が剣を振り下ろした。


「斬れろぉぉぉぉぉッ!!」


黄金斬撃。


それは一直線に空を裂き、巨大黒翼へ激突した。


轟音。


黒雲が吹き飛ぶ。


空が割れた。


だが。


次の瞬間。


巨大黒翼の紅眼が輝く。


漆黒の壁。


それが空中へ展開され、黄金斬撃を飲み込んだ。


修也の表情が初めて険しくなる。


「……防いだか。」


そして。


巨大黒翼の口元が開いた。


黒い光。


圧縮。


嫌な予感。


詩乃が即座に叫ぶ。


「避けて!!」


放たれた。


漆黒の極光。


それは空間そのものを削りながら一直線に訓練場へ落下する。


レンの瞳が見開かれる。


速い。


避けられない。


その瞬間。


ソレイナがレンの前へ立った。


炎。


紅蓮の壁が展開される。


「主様には――触れさせません!!」


黒光と炎が衝突する。


凄まじい爆発。


熱風。


衝撃波。


地面が吹き飛ぶ。


レンは歯を食いしばる。


「ソレイナ!!」


煙の奥。


そこには膝をつきながらも、炎壁を維持するソレイナの姿があった。


だが。


彼女の腕が焼けている。


「……っ。」


レンの中で何かが弾けた。


熱。


怒り。


守りたいという感情。


右腕の紋様が肩を越え、胸元まで広がっていく。


ドクン。


心臓が脈打つ。


すると。


頭の奥で、また声が響いた。


――適合。


――第二段階、開始。


レンの炎が爆発した。


轟炎。


紅蓮が渦を巻き、訓練場を包み込む。


全員が驚愕する。


咲夜が目を見開いた。


「レン……!?」


凛が息を呑む。


「異能じゃない……これ……。」


ソレイナが静かに微笑んだ。


「……目覚め始めましたか。」


レンはゆっくり立ち上がる。


その右腕は完全に炎へ包まれていた。


刀身もまた深紅へ染まっていく。


空の巨大黒翼が初めて反応を示す。


『危険度上昇。』


『対象、“核接続状態”確認。』


レンはゆっくり刀を構えた。


炎が渦巻く。


熱風が吹き荒れる。


そして。


レンは空を睨みつけた。


「今度は……俺が行く。」

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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