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神核生成とかいう意味不明スキルで擬神に守られてます  作者: れんP
第1章 神核の目覚め編

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第八十話 静かな昼と小さな違和感



『異能学園高等学校』昼休み。


窓から差し込む陽光が教室の机を照らし、生徒たちの話し声が穏やかに響いていた。


そんな中――。


レンは机に突っ伏していた。


「……眠い」


その声に、近くの席でパンを食べていた咲夜が笑う。


「昨日遅かったの?」


「いや、普通だ。普通なんだけどな……なんか変な夢見て」


詩乃がノートへ文字を書きながら視線だけ向ける。


「夢……?」


「あぁ、水の上みたいな場所で、誰かが話してた気がする」


その瞬間。


ソレイナ、ユシル、アヤネ、フリートの四人がピクリと反応した。


しかしレンは気づかない。


咲夜が興味津々に身を乗り出す。


「どんな夢どんな夢?」


「覚えてねぇんだよ。声だけだな。なんか、“もうすぐ”とか聞こえた気がする」


詩乃のペンが止まった。


「……不気味」


「だよな」


するとソレイナが静かに口を開く。


「主様、お疲れなのでは?」


「かもなぁ……」


ユシルがふよふよとレンの後ろへ回る。


「主〜、疲れてるなら〜、自然補給〜」


「なんだそれ」


「えい〜」


ユシルが背中にぺたりと触れる。


次の瞬間。


レンの身体に淡い緑光が流れた。


「……お?」


「植物の力〜。ちょっとだけ元気になるよ〜」


「すげぇな……湿布みたい」


「しっぷ?」


「気にするな」


フリートが机へ頬を乗せながら笑う。


「でも主さん、最近ずっと考え込んでますよね」


「まぁな……トランセンド・ラボのこととか、いろいろ」


アヤネが静かに周囲を見渡す。


「警戒は必要です。ですが、考えすぎも危険。」


「分かってるよ」


その時。


教室の扉が開いた。


「レンくーん!」


元気な声と共に入ってきたのは、生徒会長の修也だった。


クラスの視線が集まる。


「うわ、生徒会長だ」


「今日も爽やか……」


「女子人気高……」


そんな声が飛び交う中、修也は苦笑する。


「そんな見られると入りづらいな」


レンが身体を起こす。


「どうした?」


「ちょっと生徒会の用事。今日の放課後、街の見回りお願いできるかな?」


「またパトロールか」


「最近、小さい異能騒ぎが増えててね」


詩乃が反応する。


「……異能暴走?」


「そこまでじゃない。でも、“予兆”みたいなものがある」


空気が少しだけ変わった。


咲夜も真面目な顔になる。


「またトランセンド・ラボかな」


「断定はできない。でも警戒は必要だ」


ソレイナの瞳が細くなる。


「敵なら、排除します」


「物騒だなぁ」


修也が苦笑する。


するとユシルが突然窓の外を見る。


「……ん〜?」


フリートも同じ方向を見る。


「どうしました?」


「なんかね〜、変な感じ〜」


アヤネも静かに立ち上がった。


「……地面が、少しだけ騒いでいます」


レンが眉をひそめる。


「騒ぐ?」


「はい。小さいですが、異常な振動があります」


修也の表情が変わった。


「場所は?」


アヤネは静かに目を閉じる。


「……旧校舎側」


詩乃が立ち上がる。


「今、人いないはず」


「だな」


修也はすぐに判断した。


「レン、放課後を待つ必要はなさそうだ。行こう」


「了解」


咲夜が拳を握る。


「よーし!出動だね!」


詩乃も静かにノートを閉じた。


「……うん」


そして一同は教室を飛び出した。



旧校舎。


使われなくなった古い建物。


昼間だというのに薄暗く、不気味な静けさが漂っていた。


レンたちは慎重に廊下を進む。


ギシ……。


床が軋む。


フリートがレンの服の裾を掴む。


「ちょっと怖いですね……」


「お前でも怖いとかあるんだな」


「ありますよ!?」


ソレイナは周囲へ炎の粒を浮かべる。


「気配は感じます」


ユシルも珍しく真面目な顔だった。


「なんか〜、嫌な感じ〜」


その時。


ドォン!!


奥の教室から轟音が響いた。


レンたちは一斉に走る。


教室の扉を開けた瞬間――。


そこには。


黒い霧のようなものを身体から漏らしながら苦しむ男子生徒がいた。


「ぐっ……あぁぁ……!」


「なっ!?」


咲夜が目を見開く。


「異能暴走!?」


男子生徒の周囲の机が浮き始める。


重力が狂ったように空間が歪む。


修也が前へ出た。


「全員下がれ!」


男子生徒が叫ぶ。


「来るなぁぁぁ!!」


次の瞬間。


机が弾丸のように飛んだ。


レンたちは咄嗟に回避する。


ドガァァン!!


壁が砕けた。


「威力やばっ!?」


咲夜が汗を流す。


詩乃は静かに周囲を見る。


「……でも、様子がおかしい」


「なにがだ?」


「暴走してるのに、“何かに怯えてる”」


その言葉。


男子生徒は震えながら奥を見ていた。


教室のさらに奥。


割れた窓際。


そこに――。


黒いコートを着た“誰か”が立っていた。


顔は見えない。


だが。


口元だけが笑っている。


「…………」


ソレイナの炎が揺らいだ。


アヤネが低く呟く。


「……敵」


フリートもレンの前へ出る。


修也が剣を構えた。


「君か。“原因”は」


黒コートの人物は静かに笑った。


そして。


「ようやく、“次の段階”に進めそうだ」


その瞬間――。


男子生徒の異能反応が、一気に跳ね上がった。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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