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神核生成とかいう意味不明スキルで擬神に守られてます  作者: れんP
第1章 神核の目覚め編

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第七十八話 賑やかな昼休みと擬神たち


『異能学園高等学校』昼休み。


校舎の窓から吹き込む風が、教室のカーテンを静かに揺らしていた。


レンは自分の席に座りながら、大きく伸びをする。


「ふぁ……」


午前の授業が終わった安心感からか、身体から一気に力が抜けていく。


すると、すぐ隣から声が飛んできた。


「主様、お疲れ様です」


ソレイナだった。


いつものように姿勢を正し、まるで護衛騎士のようにレンのそばに立っている。


「お前、ほんと毎回そこにいるな」


「当然です。護衛ですので」


「教室の中で危険なんてないだろ……」


「油断は禁物です」


真顔だった。


レンは苦笑する。


その後ろでは、ユシルが机に突っ伏していた。


「ふにゅ〜〜……」


「おい、大丈夫か?」


「お腹すいた〜〜……」


「それだけかよ」


アヤネはそんなユシルを見ながら、静かに紙パックのお茶を差し出した。


「水分補給です」


「ありがと〜〜」


ユシルはふにゃっと笑う。


一方、窓際ではフリートが外を眺めていた。


青空を飛ぶ鳥を見上げながら、小さく目を輝かせる。


「今日も良い天気ですね〜」


「そうだな」


「海、行きたくなります」


「またか」


レンが呆れたように言うと、フリートは少しだけ頬を膨らませた。


「海は良いですよ?広いですし、落ち着きますし、潜れますし」


「最後のはお前だけだろ」


その時、教室の扉が勢いよく開く。


「レン〜!お昼食べよ〜!」


元気いっぱいに入ってきたのは咲夜だった。


その後ろには詩乃と凛の姿もある。


「また来たのか」


「またとは失礼だなぁ〜」


咲夜は笑いながらレンの前の席へ座る。


詩乃は静かに近くの席へ腰掛け、凛は呆れたように息を吐いた。


「最近ここ、生徒会室みたいになってるわね」


「たしかに」


レンも否定できなかった。


普通の教室のはずなのに、妙に人が集まる。


しかも擬神四人までいる。


目立たないはずがない。


周囲の生徒たちも、ちらちらとこちらを見ていた。


「神代くんの周り、今日も賑やかだね……」


「なんかすごい空間になってない?」


「擬神ってあんな感じなんだ……」


ひそひそ声が聞こえてくる。


レンは机に突っ伏した。


「目立つ……」


「人気者ですね、主様」


「違う、絶対違う」


ソレイナは少し不思議そうな顔をする。


その時。


ユシルが突然立ち上がった。


「そうだ〜!」


「なんだよ急に」


「今日は〜みんなでお昼交換しよ〜!」


「昼交換?」


咲夜が面白そうに身を乗り出す。


「いいねそれ!」


凛は少し考えるように顎へ手を当てた。


「まぁ、たまには良いかもしれないわね」


詩乃は小さく頷く。


「勉強になる」


「お前ほんとなんでも勉強だな」


レンが呟く中、机の上には次々と昼食が並び始める。


咲夜はボリューム満点の弁当。


凛は綺麗に整った手作り弁当。


詩乃は小さめだが栄養バランス重視。


レンは母が作った普通の弁当。


そして――。


フリートが包みを開ける。


「今日はお魚です!」


「いや、お前毎回魚じゃないか?」


「海洋ですから!」


なぜか誇らしげだった。


ユシルは大量の野菜サンド。


アヤネは岩塩おにぎり。


ソレイナは激辛系ばかりだった。


咲夜が驚く。


「え、辛くないの!?」


「問題ありません」


平然としている。


レンは恐る恐る一口もらった。


瞬間。


「ぐっ!?」


喉が焼けるような刺激に襲われた。


「主様!?」


「主さん!?」


「水です!」


フリートが慌てて水を差し出す。


ユシルは笑い転げていた。


「にへへ〜〜!」


「笑うなぁ……!」


涙目になりながらレンは水を飲み干す。


凛は呆れたように肩をすくめた。


「よくそんなもの食べられるわね」


「炎の擬神ですので」


「納得するしかないのが嫌ね……」


そんなやり取りの中。


詩乃は静かにノートへ何かを書いていた。


レンが覗き込む。


「何書いてるんだ?」


「観察記録」


「だから何のだよ」


詩乃は真顔で答える。


「神代レンと擬神たちの日常」


「やめろ」


「もう三冊目」


「そんなに!?」


咲夜が吹き出す。


「はははっ!詩乃ちゃん本当に好きだねぇ〜」


「勉強になるから」


「絶対違う方向に進んでるだろ……」


レンが頭を抱える中、昼休みの空気は穏やかに流れていく。


外では運動部の掛け声。


校庭を吹き抜ける風。


生徒たちの笑い声。


そんな日常の中心で、レンはふと思う。


少し前まで、自分は普通の高校生だった。


だが今は違う。


擬神がいて、生徒会がいて、危険な組織まで存在する。


それでも――。


こうして笑っていられる時間は、嫌いじゃなかった。


すると突然、教室の窓の外から鳥の群れが飛び立つ。


フリートが空を見上げた。


「……?」


ソレイナもわずかに目を細める。


アヤネは静かに周囲を観察した。


レンはその変化に気づく。


「どうした?」


だが三人はすぐに表情を戻した。


「いえ、問題ありません」


「気のせいでした〜」


「異常なしです」


どこか不自然だった。


レンは少しだけ眉をひそめる。


だが次の瞬間。


ユシルがレンの弁当の唐揚げを勝手に取った。


「あっ、それ俺の!」


「えへへ〜〜」


「返せぇぇ!」


教室に笑い声が響く。


その騒がしい日常の裏で。


誰にも気づかれないまま、校舎の屋上に“黒い影”が一瞬だけ現れていた。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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