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神核生成とかいう意味不明スキルで擬神に守られてます  作者: れんP
第1章 神核の目覚め編

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第七十一話 放課後の寄り道


放課後。


授業終了のチャイムが鳴くと同時に、生徒たちは一斉に立ち上がり始めた。


友人と話しながら帰る者。

部活へ向かう者。

疲れたように机へ突っ伏す者。


そんな騒がしい教室の中で、神代レンはゆっくりと伸びをした。


「っはぁ〜……終わったぁ……」


ソレイナが静かに近づく。


「お疲れ様です、主様」


「今日は妙に長く感じた……」


アヤネが首を傾げる。


「主様、三時間目からずっと眠そうでした」


「言うな」


ユシルがふよふよ浮かびながら笑う。


「主ぃ〜船漕いでたよ〜?」


「見られてたのかよ……」


フリートもくすっと笑った。


「先生に当てられなくてよかったですね!」


「ほんとにな……」


荷物をまとめながらため息を吐く。


すると。


ガラッ。


教室の扉が開いた。


「レン〜!帰ろ〜!」


朝比奈咲夜だった。


その後ろには月影詩乃。

少し遅れて氷室凛も来る。


「お前らほんと毎回来るな」


「だって暇だし!」


「理由が軽い」


詩乃は静かにレンを見る。


「今日は……寄り道する?」


「寄り道?」


凛が頷いた。


「駅前に新しいクレープ屋ができたらしいの」


ユシルの耳がぴくっと動く。


「くれーぷ〜?」


フリートも目を輝かせた。


「甘いものですか!?」


アヤネも静かに反応する。


「興味があります」


ソレイナだけはいつも通り冷静だった。


「主様が行くのであれば同行します」


レンは少し苦笑した。


「お前ら甘いもの好きすぎだろ」


「主様も好きですよね?」


「まぁ嫌いじゃないけど」


咲夜がレンの肩を叩く。


「決まりだね!」


「いや俺まだ行くって」


「決まりだね!」


「強引だなお前!?」


結局。


レンたちはそのまま駅前へ向かうことになった。


夕暮れの街。


学生や会社員で賑わう通り。


その中を、

レンたちは並んで歩いていた。


フリートはあちこちを見回している。


「街ってやっぱり賑やかですね〜!」


ユシルはふよふよ浮かびながらぼーっと空を見ていた。


「ん〜……風きもち〜」


アヤネは静かに周囲を観察している。


「……人、多いですね」


ソレイナはレンのすぐ横を歩いていた。


まるで護衛のように。


いや、実際護衛なのだが。


咲夜が前を歩きながら振り返る。


「ほらほら!あそこ!」


そこには新しくできた店があった。


可愛らしい外装。

色とりどりの看板。


学生たちが列を作っている。


「おぉ……」


レンは少し感心する。


凛が腕を組む。


「人気みたいね」


詩乃は静かに看板を見つめていた。


「種類……多い」


咲夜はテンションが上がっている。


「全部美味しそう〜!」


数分後。


全員分のクレープを購入し、

近くのベンチへ移動する。


レンは普通のチョコバナナ。


咲夜は生クリーム山盛り。


凛はイチゴ系。


詩乃は抹茶。


そして擬神たちは――。


ユシルは巨大サイズ。


フリートは魚型クッキー付き。


アヤネは鉱石みたいなチョコが乗ったもの。


ソレイナはシンプルなチョコ。


レンは思わず呟いた。


「なんか個性出てんな……」


ユシルが嬉しそうに頬張る。


「おいし〜〜」


フリートも笑顔だった。


「甘いです〜!」


アヤネは静かに分析している。


「生地が柔らかい……興味深い」


ソレイナは小さく一口食べ、

少しだけ目を細めた。


「……美味しいですね」


レンは思わず笑う。


「なんかお前ら見てると、普通の女子高生みたいだな」


四人が一瞬止まる。


そして。


ユシルが首を傾げた。


「じょしこーせー?」


フリートは嬉しそうに笑う。


「それって褒め言葉ですか?」


「まぁ、そんな感じ」


アヤネは静かにクレープを見つめる。


「普通……ですか」


ソレイナだけはレンをじっと見ていた。


「主様」


「ん?」


「……普通の日常というものは、悪くありませんね」


その言葉に、

レンは少しだけ目を丸くした。


ソレイナは炎の擬神。


戦うことを使命としている存在。


そんな彼女が、

今こうして穏やかな時間を“良い”と言った。


レンは小さく笑う。


「あぁ、そうだな」


夕焼けが街を赤く染める。


賑やかな笑い声。


穏やかな風。


戦いも陰謀もない、

ただの放課後。


それはきっと、

レンたちにとってかけがえのない時間だった。


その頃――。


静かな水面の世界。


揺らめく水鏡の前で、

フードの少女たちがレンの姿を見つめていた。


黄色いフードの少女がぽつりと呟く。


「ん。楽しそう」


黄土色のフードの少女も微笑んだ。


「主様、ちゃんと笑うようになりましたね」


紫フードの少女は静かに目を閉じる。


「良い傾向です」


氷のようなフードの少女は、

どこか優しげに微笑んだ。


「戦うだけでは、心は壊れてしまいますから」


そして。


水面の奥。


未だ姿を見せぬ“何か”が、

静かに揺らめいていた。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もおたのしみに

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