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神核生成とかいう意味不明スキルで擬神に守られてます  作者: れんP


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第六話 非日常、侵食中



 


「俺は神代レン。普通の高校生だったが――」


 


 朝。


 


 食卓に並ぶいつもの朝ごはん。

 味噌汁の湯気、焼き魚の香り。


 


 どこにでもある、平凡な日常――のはずだった。


 


 


「……どうしてこうなった」


 


 


 目の前の光景を見て、思わず呟く。


 


 


「まあまあまあ、また女の子」


 


 


 母さんはやけに楽しそうに笑っている。


 


 


 ――“また”ってなんだよ。


 


 


 そう思いながら、視線を向ける先には。


 


 


「氷室凛といいます。お世話になります」


 


 


 昨日、あの氷の力で戦っていた少女。


 


 生徒会の一員。


 


 その本人が、なぜかうちのリビングで正座していた。


 


 


「いやいやいやいや待て待て待て」


 


 


 頭が追いつかない。


 


 


「なんでいるんだよ!?」


 


 


「監視対象ですので」


 


 


 即答だった。


 


 


「いや意味わかんねぇよ!」


 


 


「昨日、申し上げましたよね」


 


 


 淡々とした口調。


 


 


「“私が直々に見る”と」


 


 


「それって家に来るって意味じゃないだろ普通!?」


 


 


「効率を考えれば合理的です」


 


 


 真顔で言うな。


 


 


「いいじゃないレン。かわいい子なんだし」


 


 


 母さんは完全に味方になっていない。


 


 


「部屋も空いてるしね〜」


 


 


「勝手に決めるな!?」


 


 


 


「主様」


 


 


 そんな混乱の中、ソレイナが隣に立つ。


 


 


「問題ありません」


 


 


「いや問題しかないだろ」


 


 


「この者、敵意はありません」


 


 


 ソレイナは氷室をじっと見つめる。


 


 


「……ですが」


 


 


 一瞬だけ、空気が張り詰めた。


 


 


「主様に危害を加える可能性があれば、排除します」


 


 


「やめろ物騒なこと言うな!」


 


 


「心配いらないわ」


 


 


 氷室は静かに言う。


 


 


「あなたに危害を加えるつもりはない」


 


 


「ただ――」


 


 


 こちらを見る視線は真剣そのものだった。


 


 


「あなたの力は、放置できるものじゃない」


 


 


「……」


 


 


 言い返せない。


 


 


 確かに俺の“神核生成”は意味不明だし、危険だ。


 


 


「だから、監視する」


 


 


「……はぁ」


 


 


 頭を抱える。


 


 


 普通の高校生活、終了のお知らせ。


 


 


 


 ――数十分後。


 


 


「いってきまーす……」


 


 


 どっと疲れた状態で家を出る。


 


 


 そして。


 


 


「行きましょう」


 


 


 当然のように隣にいる氷室。


 


 


「……マジで来るのか」


 


 


「監視対象ですので」


 


 


「それしか言わねぇな!?」


 


 


 


 通学路。


 


 


 周囲の視線が痛い。


 


 


「ねぇあれ生徒会の氷室さんじゃない?」


「なんで神代と一緒に……?」


 


 


 ひそひそ声が聞こえる。


 


 


「……最悪だ」


 


 


「気にしすぎです」


 


 


 いや気にするだろ。


 


 


 


 教室に入ると、さらに騒ぎは大きくなった。


 


 


「え!?氷室さん!?」


「なんでここに!?」


 


 


 クラスがざわつく。


 


 


「少し用がありまして」


 


 


 氷室は簡潔に答えるだけ。


 


 


 その視線が、ちらりと俺に向く。


 


 


 ――やめろ、余計目立つ。


 


 


 


 そのまま午前の授業が進み――


 


 


 そして、昼休み。


 


 


「神代レン」


 


 


 教室の前に立つのは。


 


 


 ――生徒会の人間。


 


 


「生徒会室まで来てもらう」


 


 


「……はい?」


 


 


 クラスの視線が一斉に集まる。


 


 


「ちょ、ちょっと待てなんで――」


 


 


「理由は来ればわかる」


 


 


 有無を言わせない口調。


 


 


 そして。


 


 


 氷室が、すっと立ち上がる。


 


 


「行きましょう」


 


 


「……」


 


 


 完全に逃げ場がない。


 


 


 


 ――こうして俺は。


 


 


 生徒会室へと呼び出されることになった。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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