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神核生成とかいう意味不明スキルで擬神に守られてます  作者: れんP
第1章 神核の目覚め編

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第六十八話 休日の料理当番



休日の朝。


神代家のキッチンから、包丁の音が響いていた。


トントントン、と一定のリズムで刻まれる野菜。


その音を聞きながら、神代レンは眠そうな顔でリビングへ降りてきた。


「……朝から何の音だ?」


寝癖のついたまま欠伸をするレン。


するとキッチンから声が返ってきた。


「主様、おはようございます」


そこにいたのはエプロン姿のソレイナだった。


炎の擬神とは思えないほど似合っている。


レンは一瞬固まる。


「……何してんだ?」


「朝食の準備です」


「え?」


レンはキッチンを覗き込んだ。


そこには綺麗に切り分けられた野菜や、焼かれ始めているベーコン。


さらに鍋ではスープが煮込まれている。


「お前、料理できたのか?」


ソレイナは少しだけ胸を張った。


「主様を守る以上、食事の知識も必要ですので」


「いや、必要か?」


「必要です」


妙に真剣だった。


その時。


ふわふわとユシルが現れる。


まだ眠そうだ。


「ふあぁ〜……いい匂い〜〜」


「ユシル、起きてたのか」


「ん〜……匂いで起きた〜〜」


そのまま椅子へ座るユシル。


完全に食べる気満々である。


さらに奥からアヤネもやってきた。


「主様、おはようございます」


「あぁ、おはよう」


アヤネはキッチンを見て静かに頷く。


「ソレイナの調理精度は高いです」


「精度って言うな」


そこへ、海色の髪を揺らしながらフリートも現れた。


「おはようございます、主さん!」


「おう」


フリートはキッチンを見るなり目を輝かせる。


「わぁ……朝ご飯……!」


「そんなに珍しいか?」


「みんなで食べるの、好きなんです!」


レンは少しだけ笑った。


「そっか」


するとソレイナがフライパンを見つめながら言う。


「主様、少々味見を」


「ん?」


差し出されたスプーン。


レンは少しだけスープを口にする。


「……うま」


ソレイナの瞳がわずかに揺れた。


「本当ですか?」


「あぁ、普通に店出せそう」


「店……」


ソレイナは少しだけ嬉しそうだった。


ユシルが机へ突っ伏しながら呟く。


「お腹すいた〜〜」


「もう少し待て」


「ふゆ〜〜」


その様子を見てフリートが小さく笑う。


「ユシルさん、ほんと自由ですね」


「眠い時とお腹空いた時は特にね〜〜」


アヤネは静かにレンを見る。


「主様、今日は予定は?」


「ん〜……特にないな」


「では、本日は休養日ですね」


「まぁそんな感じだ」


レンは椅子へ座った。


ここ最近は戦いばかりだった。


トランセンド・ラボ。


異能暴走状態。


執行官ネメシス。


不穏なことは多い。


だが、こうして平和な朝を過ごしていると、それらが遠い出来事のようにも思える。


その時。


玄関のチャイムが鳴った。


ピンポーン。


全員がそちらを見る。


「ん?」


レンは立ち上がり、玄関へ向かった。


扉を開ける。


するとそこには。


朝比奈咲夜が立っていた。


「おっはよ〜!」


「なんでいる」


「遊びに来た!」


即答だった。


その後ろには月影詩乃と氷室凛の姿もある。


「お邪魔するわ」


「……おはよ」


レンは思わず額を押さえた。


「なんで全員いるんだよ」


咲夜が笑う。


「なんとなく?」


「理由になってねぇ」


凛は呆れたようにため息を吐く。


「咲夜が急に行くって言い出したのよ」


「でも楽しそうじゃん!」


詩乃は静かにレンの後ろを見る。


「……いい匂い」


「あ」


その瞬間。


ユシルがリビングからひょこっと顔を出した。


「お客さんだ〜〜」


咲夜の目が輝く。


「わ!ユシルちゃん!」


フリートも後ろから顔を出す。


「あ、おはようございます!」


「フリートちゃんもいる!」


ソレイナはエプロン姿のまま玄関へやってきた。


「おはようございます」


咲夜が一瞬固まる。


「……え」


「?」


「ソレイナちゃん、エプロン姿めっちゃ可愛い」


ソレイナは首を傾げた。


「そうですか?」


「うん!」


凛も少し驚いたようだった。


「料理してたの?」


「はい。主様の朝食を」


「……ほんと万能ね」


アヤネも静かに姿を見せる。


「今から朝食です」


咲夜は目を輝かせた。


「え!?もしかして私たちも食べていい!?」


レンが呆れる。


「お前、完全に飯目的だろ」


「えへへ〜」


結局。


全員で朝食を食べることになった。


テーブルにはソレイナの作った料理が並ぶ。


スクランブルエッグ。


ベーコン。


サラダ。


そして温かなスープ。


咲夜は一口食べた瞬間、勢いよく立ち上がった。


「おいしい!!!」


「立つな危ない」


凛も静かに驚いている。


「本当に美味しいわね……」


詩乃はこくこく頷いていた。


「……すごい」


ソレイナは少しだけ照れたように視線を逸らす。


「ありがとうございます」


ユシルは幸せそうにスープを飲んでいた。


「ふにゃ〜〜……平和〜〜」


フリートも笑顔になる。


「こういう時間、好きです」


レンはそんな光景を見ながら、小さく笑った。


騒がしくて。


落ち着かなくて。


でも、悪くない。


むしろ――。


「……なんか、慣れてきたな」


レンが呟くと、咲夜が笑う。


「何に?」


「この生活」


するとソレイナが静かに言った。


「主様」


「ん?」


「これからも続きますよ」


ユシルもにへらっと笑う。


「もっと増えるしね〜〜」


「増える?」


アヤネは口を滑らせかけて止まった。


「……いえ」


フリートも慌てる。


「な、なんでもないです!」


レンは怪しそうに目を細めた。


「……お前ら、なんか隠してないか?」


四人の擬神は一瞬だけ視線を合わせ――。


同時にそっぽを向いた。


「「「「…………」」」」


「絶対なんかあるだろ!?」

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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