表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神核生成とかいう意味不明スキルで擬神に守られてます  作者: れんP
第1章 神核の目覚め編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/132

第五十話 「異能学園高等学校文化祭」  


俺は神代レン。普通の高校生――だったが、スキル《神核生成》で炎の擬神ソレイナが現れ、自然の擬神ユシル、操りの擬神アヤネも加わり、生徒会に入ることになった。


 


 


そして――文化祭当日。


 


 


朝から『異能学園高等学校』は異様な熱気に包まれていた。


 


 


「人、多すぎだろ……」


 


 


校門前に立った瞬間、思わず呟く。


 


 


保護者、近隣住民、他校生徒。


 


 


さらに能力者育成校という珍しさから、毎年かなりの来場者が来るらしい。


 


 


「活気がありますね」


 


 


ソレイナは周囲を警戒しながら歩く。


 


 


「お祭りだね〜〜」


 


 


ユシルは完全に楽しそうだ。


 


 


「警備難易度、上昇」


 


 


アヤネは冷静に状況分析している。


 


 


「お前ら反応バラバラだな……」


 


 


 


 


校舎へ入ると、さらに騒がしかった。


 


 


「いらっしゃいませー!」


 


 


「焼きそばどうですかー!」


 


 


「こちらお化け屋敷です!」


 


 


廊下には飾り付けが並び、いつもの学校とはまるで別世界。


 


 


「主様」


 


 


「ん?」


 


 


「視線が集まっています」


 


 


「……だろうな」


 


 


擬神三人を連れて歩けば嫌でも目立つ。


 


 


特にソレイナは赤髪に巨大な剣。


 


 


ユシルはふわふわ浮いている。


 


 


アヤネは小柄な褐色幼女でフード姿。


 


 


目立たない方がおかしい。


 


 


 


 


「レンーー!」


 


 


遠くから大きな声。


 


 


朝比奈咲夜(あさひな さくや)がこちらへ走ってきた。


 


 


「お、咲夜」


 


 


「おはよー!文化祭だよ文化祭!」


 


 


「テンション高いな……」


 


 


「当たり前じゃん!」


 


 


咲夜は満面の笑みだった。


 


 


今日は制服ではなく、クラス出店用らしい和風衣装を着ている。


 


 


「似合ってるな」


 


 


「え、ほんと!?」


 


 


「お、おう」


 


 


「へへー♪」


 


 


嬉しそうに笑う咲夜。


 


 


その横でソレイナが静かに呟く。


 


 


「主様、距離が近いです」


 


 


「え?」


 


 


「警戒対象です」


 


 


「いや咲夜だぞ?」


 


 


「ですが近いです」


 


 


「ソレイナちゃん嫉妬?」


 


 


「違います」


 


 


即答だった。


 


 


 


 


「そうだ、修也たちが生徒会室で待ってるよ!」


 


 


「あぁ、警備の件か」


 


 


「たぶん!」


 


 


 


 


――生徒会室。


 


 


中へ入ると、すでにメンバーが集まっていた。


 


 


天城修也(あまぎ しゅうや)氷室凛(ひむろ りん)月影詩乃(つきかげ しの)


 


 


全員、今日は腕章をつけている。


 


 


「来たね」


 


 


修也が軽く手を振る。


 


 


「そっちは異常なし?」


 


 


「今のところはな」


 


 


「こちらも問題ありません」


 


 


凛が答える。


 


 


「ただ、人が多いわ」


 


 


「能力者も一般人も混ざってるから、何かあった時が怖い」


 


 


「……だな」


 


 


 


 


詩乃は窓の外をじっと見ていた。


 


 


「詩乃?」


 


 


「……まだいる」


 


 


「何がだ?」


 


 


「昨日の気配」


 


 


空気が少しだけ張り詰める。


 


 


 


 


「敵意は感じない」


 


 


「でも、見られてる感じがする」


 


 


「監視か……」


 


 


修也が腕を組む。


 


 


「まぁ、文化祭を狙うなら今日が最適だろうね」


 


 


「一般人も多いし混乱しやすい」


 


 


凛も真剣な顔だ。


 


 


 


 


「主様」


 


 


ソレイナが一歩前へ出る。


 


 


「本日は私が常時警戒します」


 


 


「私も索敵範囲を広げます」


 


 


アヤネも続く。


 


 


「私は〜……寝ないようにがんばる〜」


 


 


「そこは頑張れよ」


 


 


「ふゆ……」


 


 


緊張感が少しだけ緩む。


 


 


 


 


その後、生徒会は校内巡回を始めた。


 


 


 


 


中庭。


 


 


ステージ発表の準備が進んでいる。


 


 


能力を使ったパフォーマンスもあるらしく、かなり派手だ。


 


 


「異能学校って感じだな」


 


 


「普通の学校ではありませんから」


 


 


ソレイナが頷く。


 


 


「お〜〜」


 


 


ユシルはステージ装飾を眺めていた。


 


 


「花いっぱい〜」


 


 


「自然系だから好きそうだな」


 


 


「好き〜〜」


 


 


 


 


その時。


 


 


アヤネが立ち止まった。


 


 


「……主様」


 


 


「どうした?」


 


 


「地面が妙です」


 


 


「地面?」


 


 


アヤネはしゃがみ込み、石畳へ触れる。


 


 


「何かが“通った”痕跡があります」


 


 


「敵か?」


 


 


「断定はできません」


 


 


「ですが、通常ではありません」


 


 


ソレイナも剣へ手をかける。


 


 


「警戒を強めます」


 


 


 


 


その瞬間だった。


 


 


――ゾワッ。


 


 


背筋を冷たい感覚が走る。


 


 


レンは反射的に振り向いた。


 


 


校舎屋上。


 


 


そこに、黒いコート姿の人物が立っていた。


 


 


顔は見えない。


 


 


だが確実に、こちらを見ている。


 


 


 


 


「っ……!」


 


 


レンが目を見開く。


 


 


次の瞬間。


 


 


黒い影は、煙のように消えた。


 


 


 


 


「消えた……?」


 


 


「転移系統かもしれません」


 


 


アヤネの声が低くなる。


 


 


ユシルも珍しく真面目な顔をしていた。


 


 


「やだなぁ〜……」


 


 


「主様」


 


 


ソレイナが静かに炎を灯す。


 


 


「どうやら、本当に“始まる”ようです」


 


 


 


 


文化祭の喧騒。


 


 


笑い声。


 


 


音楽。


 


 


その裏側で――


 


 


確実に“敵”が動き始めていた。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ