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神核生成とかいう意味不明スキルで擬神に守られてます  作者: れんP
第1章 神核の目覚め編

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第二十二話 「観察と秘密とパトロール」

俺は神代レン。

普通の高校生――だったが。


 


スキル《神核生成》で炎の擬神ソレイナが現れ、

自然の擬神ユシルも加わり、

そして生徒会に入ることになった。


 


 


『異能学園高等学校』生徒会室。


 


 


「えっと、なにやってるんだ?」


 


 


レンが部屋に入るなり、目に入った光景は予想外だった。


 


 


「……ん?……観察」


 


 


月影詩乃(つきかげ しの)は机に座り、じっと一点を見つめている。


 


 


その視線の先では――


 


 


「ふゆゆ〜〜〜」


 


 


ユシルがソファで完全に寝ていた。


 


 


いや、正確には“気持ちよさそうに沈んでいた”。


 


 


「観察?」


 


 


レンが聞き返す。


 


 


「そう。勉強になるかもしれないから」


 


 


「勉強になるって何がだよ……いや、もういいか……」


 


 


ツッコミ疲れた。


 


 


ソレイナが静かにレンの横に立つ。


 


 


「主様……」


 


 


「ん?どうした?」


 


 


「お二人はどこに?」


 


 


「あぁ、天城と朝比奈なら校内パトロール」


 


 


「なるほど……能力者の集う場所でしたね……ここ」


 


 


ソレイナは納得したように頷く。


 


 


「そういえば、お前はいかなくてよかったのか?」


 


 


レンが月影に視線を向ける。


 


 


「私は接近戦があまり得意ではないから」


 


 


「へぇ」


 


 


「それに、狭い場所だと力を使えない」


 


 


「お前の能力ってなんなんだ?」


 


 


「ん?」


 


 


月影は少しだけ間を置いて――


 


 


「秘密」


 


 


「なんでだ」


 


 


「そのほうがかっこいい」


 


 


「……」


 


 


レンは言葉を失った。


 


 


ソレイナが小さく呟く。


 


 


「不思議な人です……」


 


 


「ま、そういう子だから仕方ないわ」


 


 


いつの間にか後ろに立っていた氷室凛(ひむろ りん)がさらっと言う。


 


 


「なんで後ろにいる」


 


 


「たまたまよ」


 


 


(絶対嘘だろ)


 


 


ソレイナの視線が少しだけ遠くを見た。


 


 


(こっちも不思議な人……)


 


 


 


その時――


 


 


ガチャッ。


 


 


扉が開く。


 


 


「お、そろっているね」


 


 


天城修也(あまぎ しゅうや)が入ってきた。


 


 


「やっほー!」


 


 


朝比奈咲夜(あさひな さくや)も元気よく手を振る。


 


 


「ふゆ?あぁ〜皆さんお揃いでぇ〜」


 


 


ユシルも目をこすりながら起き上がる。


 


 


「ユシル、起きたか」


 


 


「んん〜?まだ眠い〜〜〜」


 


 


「いつまで寝てるんですか」


 


 


ソレイナが即ツッコミ。


 


 


「たしかにな」


 


 


レンも同意する。


 


 


 


「さて」


 


 


天城が空気を変える。


 


 


「みんなに言っておくことがある」


 


 


一瞬、室内の空気が締まる。


 


 


「……こんど、町中もパトロールすることになった」


 


 


「最近物騒らしいからな」


 

「ま、そういうことね」

 


咲夜が軽く補足する。


 


 


「なるほど……たしかにこの前の異能暴走状態の件もあるし、的確ね」


 


 


氷室が腕を組む。


 


 


「わかった……」


 


 


月影が静かに手を挙げた。


 


 


「生徒会長……神代と行っていい?」


 


 


「は?」


 


 


レンの思考が止まる。


 


 


天城は少しだけ考えて――


 


 


「あぁ、いいとも」


 


 


「ありがと」


 


 


「ちょっと待てなんで即決なんだ」


 


 


レンのツッコミは虚しく流される。


 


 


月影は淡々としたまま言う。


 


 


「勉強」


 


 


「なんの勉強だよ」


 


 


ソレイナが静かに言う。


 


 


「主様、敵意はありません」


 


 


ユシルもふわふわ浮きながら言う。


 


 


「大丈夫じゃな〜い?」


 


 


「お前の大丈夫一番信用できねぇんだよ」


 


 


 


天城が軽く手を叩く。


 


 


「じゃあ決まりだな」


 


 


「このあと準備して、明日から町中パトロールだ」


 


 


 


レンは深くため息をついた。


 


 


「……なんかどんどん忙しくなってねぇか?」


 


 


 


だが、その隣では。


 


 


ソレイナが静かに立ち。


 


ユシルがまだ眠そうに浮かび。


 


月影が何かを観察し続けている。


 


 


そして生徒会メンバーは、当然のようにそれを受け入れていた。


 


 


 


「……まぁいいか」


 


 


レンは小さく呟く。


 


 


普通じゃない日常は、もう止まらない。


 


 


そして――次の“町中パトロール”が、新たな何かの始まりであることを、まだ誰も知らなかった。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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