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神核生成とかいう意味不明スキルで擬神に守られてます  作者: れんP
第1章 神核の目覚め編

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第十九話「雷と森の共鳴」



 


 俺は神代レン。

 普通の高校生――だったが。


 


 スキル《神核生成》で炎の擬神ソレイナが現れ、

 気づけば生徒会に入り――今、目の前には“異能暴走状態(オーバーロード)”がいる。


 


 


「グォォォ……!!」


 


 異形が咆哮を上げた瞬間、地面がビリビリと震えた。


 


「来るぞ!」


 


 天城修也(あまぎ しゅうや)の声が飛ぶ。


 


 


 次の瞬間。


 


 ――ドンッ!!


 


 


 黒い影が一気に距離を詰めてくる。


 


 


「っ、速――」


 


 


 言い終わる前に。


 


 


「任せて!」


 


 


 朝比奈咲夜(あさひな さくや)が前に出た。


 


 


 その瞳が、一瞬で戦闘の色に変わる。


 


 


「――《雷装展開(らいそうてんかい)》」


 


 


 バチィィィッ!!


 


 


 彼女の全身に、雷が走る。


 


 髪がふわりと浮き、電流が空気を裂く音が響く。


 


 


「これが……」


 


 


 レンは思わず息を呑む。


 


 


「咲夜の異能……」


 


 


 


「――《閃雷駆(せんらいく)》!!」


 


 


 瞬間、姿が消えた。


 


 


 ――いや、“速すぎて見えない”。


 


 


 ドォンッ!!


 


 


 次の瞬間、オーバーロードの横腹に衝撃が走る。


 


 


「グッ!?」


 


 


 異形の体が大きく吹き飛ぶ。


 


 


「うおっ……!」


 


 


 レンが目を見開く。


 


 


「なにあれ、速すぎだろ……!」


 


 


「雷による加速」


 


 


 月影詩乃(つきかげ しの)が冷静に説明する。


 


 


「身体能力を一時的に極限まで引き上げてる」


 


 


「……化け物かよ」


 


 


「味方でよかったでしょ?」


 


 


「まぁな……!」


 


 


 


 しかし。


 


 


「ガァァァァァ!!」


 


 


 オーバーロードはすぐに立ち上がる。


 


 


 黒い靄が膨れ上がり、傷が再生していく。


 


 


「再生してる!?」


 


 


「厄介ね……」


 


 


 凛が眉をひそめる。


 


 


「なら――焼き尽くします」


 


 


 ソレイナが前に出る。


 


 


 だが――


 


 


「まって〜……」


 


 


 その時。


 


 


 ユシルが、ふわりと前に出た。


 


 


「ユシル?」


 


 


 レンが声をかける。


 


 


 ユシルは、ぼんやりとした目のままオーバーロードを見つめていた。


 


 


「……くるしい、っていってる……」


 


 


「え?」


 


 


「このひと……ちから、あふれて……こわれてる……」


 


 


 その言葉に、一瞬全員が黙る。


 


 


「……なるほどな」


 


 


 天城が低く呟く。


 


 


「ただの敵じゃない、か」


 


 


 


「じゃあさ」


 


 


 咲夜がにやっと笑う。


 


 


「抑えればいいんでしょ?」


 


 


 


「……できるのか?」


 


 


 レンが思わず聞く。


 


 


「やるしかないでしょ!」


 


 


 その言葉と同時に、再び雷が弾ける。


 


 


「ユシル、いける?」


 


 


 レンが声をかける。


 


 


「ん〜……やる〜……」


 


 


 ふわり、とユシルの周囲に緑の光が広がる。


 


 


「――《翠樹結界(すいじゅけっかい)》……」


 


 


 地面から、木の根のようなものが伸びる。


 


 それは優しく、しかし確実にオーバーロードの動きを絡め取っていく。


 


 


「グォッ!?」


 


 


 動きが鈍る。


 


 


「今だ!」


 


 


 修也の声。


 


 


 


「――《雷穿連撃(らいせんれんげき)》!!」


 


 


 咲夜が一直線に突っ込む。


 


 


 バチバチバチィィィッ!!


 


 


 雷が連続で叩き込まれる。


 


 


 その衝撃を、ユシルの植物が逃がさない。


 


 


「ぐぅぅ……」


 


 


 黒い靄が、徐々に薄れていく。


 


 


「効いてる……!」


 


 


 レンが叫ぶ。


 


 


「もう一押しです!」


 


 


 ソレイナが剣を構える。


 


 


「主様、許可を」


 


 


「……やれ!」


 


 


 


「――《紅蓮断(ぐれんだん)》」


 


 


 炎の一閃。


 


 


 ドォォォン!!


 


 


 爆炎が巻き起こり、黒い靄を完全に焼き払った。


 


 


 


 静寂。


 


 


 


 そこには――


 


 


 気を失った、一人の生徒が倒れていた。


 


 


「……戻った、のか」


 


 


 レンが呟く。


 


 


「ええ」


 


 


 凛が頷く。


 


 


「とりあえずはね」


 


 


 


「ふぁぁ……おわった〜……」


 


 


 ユシルはその場でふわっと座り込む。


 


 


「ねむい……」


 


 


「おつかれ」


 


 


 レンが苦笑する。


 


 


 


「いい連携だったわね」


 


 


 凛が言う。


 


 


「雷と自然……悪くない組み合わせだ」


 


 


「でしょ〜?」


 


 


 咲夜が得意げに笑う。


 


 


 


 その光景を見ながら。


 


 


 レンは、静かに思った。


 


 


 ――これが、自分の“戦い”。


 


 


 そして。


 


 


 まだ見ぬ力が、この先にあるということを。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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