壊れ逝く日常
学校に着くとそこは地獄絵図だった。
校舎は半壊し、校庭は避難してきたと思わしき人であふれている。
教職員は忙しく動き回っており、生徒もサポートに回っている。
ピンポイントで学校が壊れているところを見るに、人災で確定だろう。
魔法高校は人材を育成する場所であり、高度人材が集う場所でもある。
もし加害者側の立場になるとしたら、被害を出す時に病院に続いて優先順位を高く設定するだろう。
人材でいえば警察や消防も量も質も確保しているだろうが、そういった場所であると民間人を巻き込むことができない。
民間人を巻き込むことで被害を長引かせたり、より悪辣な人間の本性が出たりと復興をつまずかせることができる。
校舎の再構築はまだ始まっていない、何やら問題があるようだ。
校舎を確認すると複数の魔法が絡み合って魔法的にもひどいことになっているのが確認できた。
しかしこれは…
一応どうにかできそうだが確認を取ってからにした方がいいだろう。
修復できそうだという旨を先生に伝えようと担当者を探す。
臨時の職員室にしているであろうテントを見つける。
声を掛けようとしようとしても忙しく動き回ており、声をかける暇がない。
声を掛けられそうな人を探すと校長が報告を受け新たな指示を出すという作業に追われているが合間合間に話しかけられそうな瞬間がある。
なんとか声をかけると「できるんだったら任せる」の一言だけですぐに別の作業を受けていた。
魔法の解呪に入る。
とはいってもおそらく破壊に使われたであろう魔法と普段から校舎を保護していたであろう魔法が入り乱れており、魔法自体が安定していない。
ほかの子にこの作業をしている人はなぜかいなさそうなので、純粋な魔力による破壊を使うことにする。
安定している状態で使おうとしても、安定性を崩すほどの威力は出せない。
しかし今ならいける。
暗号が崩れて鍵がカギとして機能しない今なら、魔法にかかっている封印を含めて吹き飛ばせる。
先生との授業でやったように鍵を使って解呪するのではなく、純粋な魔力を集めてぶつける。
魔法による均衡を破ったことで、校舎が崩れようとする。
すかさず修復魔法を掛ける。
逆再生をしているかのように校舎が修復されていく。
校舎が完全に治ったそう思った瞬間意識が途切れた。




