非日常
全ての人に平等に時間は流れている。
皆が幸福を享受できるわけではないが、少なくとも今の僕は幸福だ。
なんてことないいつも通りの木曜日だった。
今日明日と乗り越えることができたら休日という何とも言えない憂鬱な曜日だと思う。
それでもいつも通り何にもないと思っていた。
登校中だった。
突然空が裂けた。
続いて裂けた穴から赤い膜が空に広がる。
何かが始まった。
一瞬の出来事だったがそう思った。
戻るか進むか二択で迷っている暇はない。
とりあえず学校まで飛ぼうと試みる。
!!!!!!!!
直感的に移動魔法はまずいと感じる。
直感を言語化しようと考える。
まずこの異常事態が自然災害によるものの場合、飛ぶ先が崩壊している可能性や大勢の人が避難所として高校に押し寄せている可能性があり飛び先として安定しない。
非常にまずいのがこれが人為的なテロだった場合、移動魔法を阻害されるだけならまだましだが最悪なのは移動魔法を使えるだけの実力を持つものを危険人物として殺す可能性が考えられる。
どちらにしろ飛ぶことは得策じゃない。
現状を落ち着いてさらに整理する。
このまま学校に行く場合最低限の保護を受けられる可能性が高い、しかし近隣住民が避難してきて混乱が起こる可能性は十分にある。
家に帰る場合はおそらく警察として臨時権限を付与されて駆り出されるか、家での待機が命じられる。
どちらの場合でも未知数なところが多い。
彼はおそらくすでに解決に動いているだろう。
おそらく合流はかなわない。
回線が生きているか確認するが圏外になっており人為的なものである可能性が高くなる。
そうなると警察に戻った場合、十中八九駆り出されるだろう。
学校に行くことにしよう。
ーこの時の選択があっていたのか、いまでもわからない。
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