油断するとろくなことにならない
授業のついでに先生に夢と魔法について聞いてみることにした。
「いろいろと思い当たることはあるが専門家ではないので断言することができない。
少し待っていろ、ちょっと呼んでくる。」
そういって転移魔法どこかに行った後、扉から帰ってきた。
隣にはバーのマスターが付いている。
「精神と魔法はこいつの分野だからいろいろ聞くといいぞ。」
「そんなにぞんざいに扱わないでくださいよ、老体に響きます。
それであなたの相談を受けろと連れてこられたのですが、一応詳しく説明してもらえますか?」
僕は夢でうなされていること、それが最近になって起きていることを伝える。
「まずは先に謝罪をしておきます。
私は精神と魔法について研究をしていた時期もありますが、医師ではないため根本的な治療やメンタルケアを完璧にできるわけではありません。
それでも少しは手助けができたらと思います。
まず魔法を知った時期とあなたがこの世界に来た時期は一致しますよね?
一応、零から聞きましたが確認をしておきます。
自分の全く知らない世界というのは肉体面での疲労とは別に精神面で大きな疲労となります。
その疲労の蓄積がじわじわと表に出てきているのでしょう。
ほかに考えられるのは、魔法の成長です。
成長期というのは心身ともに不安定な時期です。
魔法の場合特に精神に強く出る傾向にあります。
最悪の場合魔法に精神が引っ張られて、犯罪に手を染めてしまうこともあるようです。
あなたの場合はその魔力の強大さはあるが、より強力な魔力の持ち主がいたことによりある意味では健全なあるいは不完全な形での強制的な成長となっているのでしょう。
正しく成長するために目標を決めなさい。
自分で決めた至上命令となる絶対的な目標を。
最後に、つらかったら周りの人に頼りなさい。
友達や周りの大人の人に相談をしなさい。
零やそこでくつろいでいる彼女や私も相談のために時間を取りましょう。
私たちにとってあなたはもう一人の息子も同然なんですから。」
マスターの言葉に先生は頬を赤らめていた。
アドバイスで少し気が楽になった。
その日からしばらくは夢を見なくなった。
ーそう、あの日までは。
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