動き出す意思
これは僕の知らない話。
ーーー
ー防衛省ー
長官の部屋に一人の人間が入ってくる。
「レポートは読ませてもらった。その上で問う、貴官から見てあれはどう思う。」
「本官の所見にはなりますが、あれは化け物です。恐れながら戦いにすらならないかと。」
「…やはり。今はまだ。
わかった、任務を継続しろ。」
「はっ。失礼します。」
ドアから出たことを確認してから窓の外の空を見て長官はつぶやく。
「どうしたものか…」
ーーー
ー都内某所ー
夜だというのに光の尽きることない街、それを一望できるマンションの一角で一組の男女が出会う。
「首尾はどうかしら?」
妖艶な笑みを浮かべて女が語り掛ける。
「すべて恙なく進んでおります、ボス。」
「そうならいいわ。くれぐれもミスはしないように。」
そう言い終わると女は町を見渡す。
「この街を、私のものにしたいわ。そのために邪魔者には消えてもらわないと。」
ーーー
ー???ー
三人の男と一人の女性が真っ白で無機質な部屋に置かれた円卓で会話をする。
「いろいろと動いてるけどどうするつもりですか?」
「…考えはある」
「相手が動いてからじゃないとこっちから手を出すのはダメなんだっけ?」
「俺らならさ、全部起こる前に解決できるのになぁ。」
「それは約束でできないわ。裁くなら司法を通してじゃないと、私たちがが人類共通の敵になってもおかしくない。」
「それでもいいんじゃねぇか?」
「馬鹿言わないでよ、そんなめんどくさいことしたくないわ。」
「まあ落ち着いてください。それで考えというのは何ですか。」
「まあいつも通りにやればいかなと…… 露骨にがっかりするのやめて。」
「まあそれが一番いいですか。二人もそう思っているようですし、必要になったら呼んでください 。」
「ああ、頼むよ皆。」
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