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本の読み方
何も変わらない。
最初に見た時と同じようにタイトルがない以外は普通の本。
しかし開こうとしても開かない。
糊などの物理的な方法で開かないわけではない。
それこそ、魔法でくっついているようだ。
魔法?
この本からは一切魔法の気配を感じない。
逆だ
この本は魔法がかかっている状態が正常なんだ。
異常な状態だから本が本として機能していない。
したがって本が開かないんだ。
一見すると因果関係の逆転や無理やりなこじつけではあるものの、魔法が魔法である限りその理屈でも成立する。
本を読むためには魔法を掛け直すか、本の魔法が失われる前まで戻さなければならない。
この分野が得意であろう人物を僕は知っている。
「白」は大体「黒」と対極に描かれる。
黒が破壊や混沌の象徴の色ならば、白は再生や秩序の色である。
最初から彼女に頼るしか本を読む手段は用意されていなかったということだろう。
あるいはそれに気が付いて自分から学びに来ること自体が課題だったのだろう。
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