魔法の解析
朝ご飯を食べてから再び図書館に向かう。
今度は魔法に関する書架で封印魔法の本を探す。
何冊読んでも似たような魔法の話が一切出てこない。
おそらくより上位の魔法書を読まないといけないのだろう。
魔法書は上位のものになると、その知識を力ないものから守る意味も邪悪なものから守るという意味で防衛の魔法がかかっている。
そのために本に認めてもらうことでしかその中身を見れない。
一番簡単なのは、本に力を示すことである。
本が読み手の善性を認めているのであれば力を示せば読ませてくれる。
周りに被害が出ないように物理的な干渉を起こさない純粋な魔力を大量に集めて本にぶつける。
噛みつこうとする本や魔法を放ってくる本をそれぞれに合った対応をしながら倒して読んでいく。
それでも見つからない。
次の日も、その次の日も探しても見つからなかった。
封印魔法だけでなく魔法分野全体を調べても見つからなかった。
ここにはない知識なのではないだろうか。
あるいは何かとんでもない思い違いをしているのではないだろうか。
ここにない知識だとしてほかにこれ以上の図書館となると彼の作ったあそこしか知らない。
なんとなくだがそこにもない気がする。
というよりも彼に頼ること自体が悪手な予感がする。
なぜそのような予感がするのかは言語化できないが、そもそもこれは僕に与えられた試練であると思えば彼に頼ってばかりではいけない。
思い違いがあるとするならば何が違うのだろうか。
まず考えられるのはそもそも調べるべき分野が違うということ。
次に魔法が複合されているということ。
前者は魔法分野全体を調べて見つからなかったことから否定される。
後者は複合魔法の性質である合成した魔法の特徴を受け継ぐということに反するため否定できる。
であるならばもっと別の視点が必要なのだろうか。
改めて本を見る。




