彼との模擬戦
朝起きてご飯を食べる。
キャンプしていた時は、交互に料理を作っていたが今日はマスターがご飯を作ってくれた。
なぜか和食だった。
食べ終わるとマスターのほうから話を切り出してきた。
「少ししたら見てあげますので先にいつもの場所でまっていてください。」
彼は明確に怪訝な表情を見せたものの僕をいつもの場所とやらに案内してくれた。
転移魔法によって一瞬で移動した先は荒野だった。
どこか既視感があると思ったら日本からこの世界に来るときに使った門のある荒野だった。
なぜ国に入るときに散々歩いたのだろうか疑問に思ったので彼に聞いてみる。
そしたら、直接国に入るのは親しい間柄であってもドアを蹴っ飛ばすのと同じくらい無礼なことだそうだ。
そんなことを話しているとマスターが来たので注目する。
「さて、まずは互いの実力を見ましょうか。」
実力を調べるために、彼と対峙することになった。
実力を測るのであれば、本気でいかなければ意味がない。
スタートの合図が来る前に彼と距離をとる。
そういえば本気で彼を相手にする想定をしたことはなかった。
彼はよくわからない固有魔力と僕以上の武術による接近戦ができる。
…勝てる要素が見つからない。
こっちの手は知られているのに対して相手の手が読めない。
単純に接近戦をしても負けるならば、魔法戦で戦う選択をすればよいが魔法でも上回れている。
今の自分が使える全てを考える。
魔法という不確定な要素の比重を重く考えて接近戦闘に持ち込み身体強化魔法だけで対応することにする。
マスターのスタートの合図で試合を開始する。
こっちは決めていた通りに接近する。
彼は予想していたかのようにさらに距離を取ろうと後ろにステップを踏むがさらに踏み込むことで彼に追いつく。
当てられる
そう確信して杖で突こうとすると、体が急に動かなくなった。
彼の体が遠のく。
彼が余裕をもって手刀を僕の首筋に当てて終了となった。
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