56/87
静かなる夜
帰って風呂に入る。
眠気が襲ってこないのでレポートを軽くまとめる。
竜の歴史、竜の習性、竜の文化。
実際に見たことを中心に彼の話も織り交ぜてレポートを書いていく。
しかしながら十分な量には至らない。
今日行った図書館にはかなりの量の書物があった、自由な時間があったら調べものに行ってもいいかもしれない。
彼は横になっている。
ゲームをしているのか寝ているのか。
それにしても情報の密度が濃い一日だった。
レポートをまとめ終わって外を見る。
ずいぶんと人影が疎らになった道が見える。
寝付けないので下のバーに行ってみたいという好奇心が生まれる。
普段なら危ない橋を渡るようなことはしない。
しかしなぜだか行けば何かいいことが起きるような予感がする。
直感を信じて理性を殺し下の店に向かう。
客は最後の一人が出ていくところだった。
「君と話してみたかったよ。」
見た目通りの渋い声のマスターに声をかけられた。
感想、誤字脱字の報告ブックマークへの登録待ってます。




