後夜祭
全勝で競技を終わらせることができた。
最後は危うい場面もあったがなんとか勝利を収めた。
体育祭自体も日が完全に落ちる前に全ての競技を終了し、閉会式が執り行われた。
保護者が先に帰り、生徒は競技場の原状回復をする。
回復が終了すると随時解散になった。
とは言ってもすぐに帰らされるようなものではなく、他校の生徒との交流などができるくらいの時間は取ってもらえている。
暫く一人で黄昏ていると、警備で一緒になった先輩ともう一人がやってくる。
「試合見てたぞ。優勝おめでとう。ほら、お前も。」
先輩の後ろに隠れている女生徒が出てくる。
「…優勝おめでとう。」
初対面の相手の筈だが…
どこかで会ったような…
僕がわからないでいると先輩が疑問の答えを教えてくれた。
「こいつはお前の最終試合のリーダーだよ。」
…ゑ?
マジか
試合の時と全く違って気がつかなかった。
と言うよりも女だったことにすら気がつかなかった。
「その様子だと気が付いてなかったみたいだな。我が妹ながら真剣勝負の時だと人が変わったと思うくらい性格が変わるし、髪型も変えてるから別人に思える。普段は内気なのに。」
いつの間にか先輩の後ろに隠れているところを見ると相当らしい。
とはいえ試合内容はひどい内容じゃなかったかと聞くと先輩は笑って答えてくれた。
「最初奇襲を成功させたのに落としきれない方が悪い。魔法使いは単体で盤面をひっくり返せることは散々言われている事で、初撃必殺を徹底しない方が悪い。」
豪快にそう言い切ると時計を確認して帰っていった。
だいぶ人も捌けてきて出口の混雑も無くなってきたので帰ることにする。
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