第一試合
競技場まで転送される。
どうやら砂漠が舞台のようで辺り一面が砂で覆われている。
目の前に1分のカウントダウンがあり始まるまでは魔法が使用できない。
魔法を使わない範囲で準備を整えてスタートの合図を待つ。
カウントが0になる。
瞬時に隠蔽用の魔法と索敵の魔法を発動させる。
準備してきた隠蔽用の魔法は、自分たちの座標をずらす魔法と物理的な探知を掻い潜る魔法そしてずらした座標を隠蔽する魔法。
座標をずらす魔法に対してずらした魔法よりも弱く隠蔽する魔法をかけることで、本命である座標をずらす魔法を隠すミスディレクションを仕掛けた。
こちらの隠蔽が全て暴かれる前に相手の位置を探ろうと魔力と物理面で探知を開始する。
意外と早く相手の位置を見つけることができた。
しかし油断をせず、相手の位置の偽装がないかを念入りに調べる。
魔法による偽装は無さそうだが、陽動として自分たちが攻めるのと反対側に魔法の反応を少し漏らしてみることにする。
探知していた反応が魔力を漏らした途端反応した。
しめた!
相手が偽装している可能性は限りなく低くなったと考えて突撃する。
ある程度近づいたので止まる。
最初に反応があった地点には案の定、水晶があり見張りが1人ついている。
警戒はしているものの背後まで気が回っていないのか防御魔法が薄くなっている。
ハンドサインで防御魔法の破壊を水瀬に、斥候の二人が帰ってこないようにする事を橘任せて、僕が水晶の破壊を担当することを伝える。
二人が頷いたのを確認し、突撃を再開した。
橘が砂嵐を起こす。
完全に視界が塞がり、急な状態の変化に警戒を強めたようだが既に遅い。
こちらには追い風になり戻ってくる相手の二人には向かい風になる。
追い討ちとばかりに水瀬が砂を固めた槍で防御魔法を打ち破る。
同時に僕が攻め入る。
相手は防御魔法が破られたことに気がついたようでこちらを振り向く。
しかしこちらを視認したわけではないだろう。
ここまでやっても、この嵐の中ピンポイントに狙い撃つ方法がたった一つだけ存在する。
それは水晶を狙って魔法を放つことだ。
だがそんな簡単な罠に嵌る僕じゃない、それくらいは想定している。
全力で前方に防御魔法を張りながら水晶まで突撃をする。
あと少しで水晶というところで魔法が飛んでくる。
慢心せずに横に避ける。
さらに魔法が飛んでくる。
避けることもできるがそうなると遠回りになってしまうため防御魔法で受ける。
手が届くと言うところで砂の壁が現れる。
だがもう関係ない。
杖を抜き出し、極大の魔力を込める。
僕の杖で水晶を砕いて勝利した。
今日はここまで。
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