試合
フィールドに転送される。
辺りを見回すと木が生い茂っている。
周囲の魔力と地形を把握するために魔法を使う。
相手の陣地を探ろうと少しづつ範囲を広げていく。
いまだに彼の魔力を僕は感知することに成功したことはない。
だが試合とは言え練習なので本番を想定して魔力の探知をしながらソナーの技術を用いた音による物理的な探知を併用することで先手を打とうと試みる。
結果、彼と彼の拠点を発見する。
仲間に伝えて僕を先頭に移動する。
彼の拠点に近づくにつれて緊張する。
一瞬だった。
探知は続けていて油断はなかったはずだった。
第六感とも言えるものだったのかもしれない、咄嗟に受け身をとった。
発声よりも先に後ろの二人の意識が飛ばされたようで、フィールドから待機室に飛ばされる。
初撃はうまくいなせたものの、違和感がある。
攻撃の出所と感知しているはずの彼の居場所がずれている。
誘われた
彼の術中に嵌っていることを自覚する。
これからどうする?
彼を倒すか、水晶を壊すか。
彼を倒すよりも水晶を壊す方が現実的な選択肢だ。
幸いなことに彼の拠点のすぐ近くまで来ている、はず。
それすらも欺かれていたのであれば現時点では勝てない。
分の悪い賭けにはなるが水晶を破壊しようと彼の拠点に一目散に駆け出した。
水晶まであと少しというところで魔法でできる限り大きな石を作り出し射出する。
水晶にぶつかる、と思ったところで僕ごと弾かれる。
彼が完全に水晶と僕の間に立ちはだかる。
彼が木刀を取り出して殴りかかってくる。
直接戦闘は基本禁止されているはずそう思って杖に注視すると、薄く魔力を纏っておりルール上問題ないようになっている。
ならばと僕も杖を出して応戦する。
こちらの攻撃はうまく捌かれるのに対して、相手の攻撃は時々すり抜けて僕に当たる。
単純な技量の違いを実感する。
そのまま押し切られて一撃を入れられてダウンした。
感想、誤字脱字の報告ブックマークへの登録待ってます。




