特訓
殺意を向けている彼に残りの二人も気がついたようで声をかける。
しかし彼からは返答がない。
しばらく圧をかけ続けられ、ようやく彼話し始めた。
「はぁ。お前達ならもう少し早く気がつくと思ったんだけどな。」
こちらを眺めながら話を続ける。
「何故、時間になってもいないことに疑問を持たなかった?」
言われて気がつく。
何故彼が来ないことに疑問を持たなかったのか。
確かに彼はみんなより遅れてくることはあっても時間は守っている。
何故みんなより遅れることと指定した時間に遅れてくることをつないでしまったのだろうか。
他の二人も同じように考え込んでいる様子だ。
「まあ俺が認識をずらす魔法をかけたからなんだけどね。今の時点で対応できなくはないレベルの魔法を仕掛けたつもりだ。つまり、お前らが油断さえしなければ対応できたということだ。魔法を扱うもの同士の戦闘は、相手をいかにして騙し嵌めるかの勝負だ。常に警戒を解かないでいるくらいの心持ちで居なければ勝負の土台にすら上がれないと心得ておけ。」
「自己紹介もしてあるみたいだし、競技の話に移る。」
なんとも言えない空気のまま彼によって競技の説明がされた。
競技フィールドはランダムに設定され互いのランダムに設定される陣地にある水晶を巡って駆け引きをする。
終了条件は敵の水晶を破壊するか味方の水晶が破壊するか一定時間の経過。
近接戦による肉体の接触は禁止されているものの魔法による戦闘ならば大体は許可されている。
相手に対して極めて激しい損傷を与える魔法は禁止されている。
禁止されている魔法を使用した場合チームごと失格となる。
実際に体感して見ないことにはわからないことが多いので、彼対僕たち3人で試合を一回してみることにした。
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