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僕と君、僕は異世界で生きていく、君は異世界で生きている  作者: 鬼パンダ
冬休み

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折れ

「」




脳がしばらくフリーズする。


円さんが部屋にいた。

未成年なのに女性を部屋に連れ込んだとなると、それ自体は問題なくても世間体は良くない。


まだ日も落ち切っていない時間なのでとりあえずお茶を出す。

落ち着いたところで話を切り出された。


「うーん、驚かそうと思ったのになんかそんな空気じゃなかった。ごめんね、何があったか話を聞いてもいい?」


とりあえず、今日初めて仕事をしたこと犯人を捕まえられなかったこと犯人が死んでしまったことを多少ぼかしながら話す。


「失敗しちゃったってことかな?最初のうちはうまくいかないことの方が多いんだ、むしろ完璧にこなせると思うことは傲慢だよ。その上で次にどうするかが問題なんだ。今日した経験を次に生かせるようにすることが社会で必要とされる能力だよ。」


無難なアドバイスだった。


でも、


でも、その無難なアドバイスが心にしみる。


この世界に来てから、気軽に話せるような人がいなかった。

自分の感情を発露させることがなかった。


彼女の無難な言葉が今まで抑えていた感情を決壊させる。


「無難すぎたかな。って泣かないでよ。」


しばらく泣いて立ち直ることができた。

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