第5章 真価
「覚悟しろ、、クトー。」
クトーの前に立ちはだかるマルシャラ。
「ふ、、やつほどの強さは感じないがまあいい。かかってこい。」
ふぅぅぅ
「はっ。」
マルシャラが構え、衝撃を飛ばす。
クトーを大きく横に避け、マルシャラに切りかかる。
「お前らの攻撃はもう見飽きたよ。」
クトーが来るのを確認すると後方へ飛び、後ろからランビアが駆け出す。
「団長の仇。」
ドっ
クトーの腹へ拳が突き刺さる。
すぐさまマルシャラが追い打ちを狙う。
キィィイィィィ
「ぐっ、うるせえ。」
クトーがまた奇声を発す。
体勢が崩れた攻撃はかわされ、二人の首に鎌が振り落とされる。
ガッ
鎌は寸前で止まった。
「おれも混ぜてくれよ。」
「チッ。」
クトーは距離を取った。
「あんたは、、、スペンサー。」
「立てるか?」
「ああ。助かる。」
スペンサー、マルシャラ、ランビアの連携で攻撃を仕掛ける。
しかし、クトーのスピードは未だ落ちず3人を翻弄する。
カン
「くっ。」
スペンサーの双剣の片方を弾く。
すかさず、衝撃破でカバーするマルシャラ。
「ぐっ、小賢しい。」
地面に剣を刺すスペンサー。
大炎波
白炎の波がクトーを襲う。
すっと空中に回避、スペンサーの首目掛け、鎌を降ろす。
「獲った、、、ん?」
横から2番隊隊員キースがスペンサーにタックルした。
ズササー
「いてっ、キースてめえどういうつもりだ。」
「すいません。だけど、この戦いに勝つためにもあなたはまだ
死んではいけない。」
「こういう敵はやれる時にやらねえと勝てねえぞ。」
背後からキースの攻撃で仕留めようとしていたスペンサー。
「いや、この4人ならまだいけます。」
「ふぅ、仕方ねえ。説教は後だ。」
「はい。後これを。」
「ありがとう。」
クトーに弾かれた片方の剣を渡す。
「Wooooooooooo。」
ズイカクは自分への怒り、仲間を操っているカリエヌへの怒り。
それらにより、怒りの頂点に迎えた。
ズイカクの体に変化が出始める。
腕・肩・背中が一段と膨らむ。
ジュンヨウが止めようと近づこうとすると、ズイカクから強烈な風が吹き出し
脚を止めた。
煙が徐々に引いていき、影が見え来るとすぐに異変に気付く。
肩を中心に何本もの筒状のものが生えている。
「よくやった。それが我らの完全体だ。」
「これが・・。」
「ズイカク。一族を、彼らを頼むぞ。」
「はい。」
力を込めると、すべての筒が膨らんでいく。
ジュンヨウが拳をズイカク目掛け振りかざす
「ゆっくりしてくれ、ジュンヨウさん。」
膨らんでいた筒は一気に萎む。
蓄えられていたすべての力が右の拳に伝え、放たれる。
とてつもない衝撃が走り、ジュンヨウもろとも蹴散らした。
「凄い。こんな力がおれに・・。」
龍激昂
白火城門
前後からの広範囲攻撃により、クトーは逃げ場を失いようやくまともに攻撃を食らう。
「がああぁぁぁ。」
「はあ、はあ、さすがにもう力が、、、、。」
連戦と大技の連発により限界が近いスペンサー。
バサッ
体に少し火が付いたまま降りてきた、クトー。
「この、、カスどもに負けてなるものか。」
マルシャラが攻撃を仕掛ける。
「遅い。」
攻撃をかわし、反撃しようとするが、少しぐらつく。
「な、、、なんだ?」
すかさず、衝撃破をクトーに放つ。
グハッ
「ランビアーーー。」
上空にランビアが両こぶしを合わせている。
「その構えは。」
以前、ジェラードが放った一撃。
「お前も使えるのか、、。」
シェイブエルサタアルカサート
水が鯱の形を成しクトーを襲う。
グハアアア
背中から攻撃をもろに食らう、そして下から
ザク
「な、、、に、、」
スペンサーが双剣をクトーの胸に突き上げる。
「隊長ーー。」
ザプゥゥゥンン
二人は地面に叩きつけられる。
「隊長、、、隊長、、、。」
クトーはランビアとスペンサーの攻撃ですでに瀕死のようだ。
「この私が、、、負けるか、、、まあそれもいいだろう。」
マルシャラが歩み寄る。
「まさか、お前たちに負けるとはな、、、、
クハ、、ハハハ、、、ああ疲れたな。」
「隊長、、隊長、、大丈夫ですか?」
「はは、、、生きてたみたいだな。」
「よかった、、、。なんであんな無茶を、、」
「言っただろ。決めれるときに決めねえと不測の事態に陥る。」
「はい。」
「戦えるのなら援護に行ってやれ。おれは少し休憩する。」
「スペンサーは?」
マルシャラとランビアがクトーの死を確認してからキースのもとへ来た。
「大丈夫です。だけど、さすがに働きすぎです。ぼくは救護班に連れて行ってから戻ります。みなさんも援護を。」
「ああ。」
「隊長、あの技じゃないと、、、。」
多少のダメージが見えるローヴ。
「そうね・・・少しの間敵を頼む。」
「はい。」
4番隊隊員が前に出る。
「なにあんたたち?」
「お前の相手は俺たちだ。」
「ふぅん。」
銃口を向ける。
「何秒持つかしら?」
無数の黒煙弾を隊員を襲う。
「みんな、、、。」
数分もすると、隊員たちはほぼ殲滅された。
「ふぅぅ。ま、こんなとこか。
ラストは、、、」
「待て、、。」
「まだ生き残りがいたか。」
「うぉぉぉ。」
シャラナタへ攻撃を仕掛ける、しかし
「遅い。」
ドン
「さあ、もういいかしら?」
「ええ、もう十分。」
ローヴは溜めた力を一気に開放する。
倶利伽羅之剣
「な、、なにこれ?」
数十メートルの剣、それに龍が巻き付いている。
「はあ、はあ。みんな仇は絶対に打つ。」
「くっ。」
焦るシャラナタ。
「上等。」
自身も拳銃へ魔力を込めていく。
「意外とやるようね。けど、こっちも負けない。」
魔力は銃口に集め、ローブに向ける。
「くらいやがれーーー。」
直径10mほどの黒煙を光線上に発する。
「はあああああ。」
ローヴも振り落とす。
黒煙と交わる。剣は少し弾けれつつも抑え込む。
その後、巻き付いていた龍が黒煙ごとシャラナタを飲み込んでいく。
ローヴは奥義の反動で座り込む。
「はあ、はあ。どうなった?」
ザザッ
目の前に人影が現れる。
「えっ?」
銃口を向ける、シャラナタ。
「よくもやってくれたわね。」
「く、くそ。」
立ち上がろうとするが、脚がいうことを聞かない。
(みんな、、、ごめん。)
「引き分けってとこかな。、、、あとは、、、」
前のめり倒れ、地面にぶつかる寸前シャラナタは黒煙となり消えていった。
「よくわかんないけど、とりあえず助かった。」
「オラアアアアア。もっとこいやーー。」
森の一族、サントレーナーが仲間たちと共に重装歩兵団を食い止めている。
長い槍に重厚な鎧。並みの攻撃では倒せないだろうが、森の一族たちのパワーの前では
あまり意味をなさない。
次々と蹴散らしていくが、数が違いすぎて休む暇がない。
「こいつぁ、切りがねえな。」
(おそらくカギは敵の頭、ザムーだろうな。頼むぜ、うちの大将さんたちよ)
「どっせーーーい。」
リザードマンの腹で白煙を爆発させる3番隊隊長ボルドー。
「例え武器が無かろうと、隊長は言い訳はせんぞ。」
敵は飛んで行ったがしばらくするとむくりと立ち上がる。
「ぬ、、。意外と丈夫じゃの。。」
「シャァァァ。」
牙と爪を立て反撃に向かってくる。
「むん。」
上からリザードマンの頭を押さえつけ地面に叩きつける。
「こいつら案外しぶといっすね。」
「なんじゃい、ブロウか。」
「この数、一筋縄にはいきませんね。」
「ああ、そうじゃの。」
「少しでも役に立たねえと・・・。」
「ふん。お前はお前のできることをしたらいい。
それより、白炎はマスターしてきたんだろうな?」
「・・・まあ6割、7割は・・・。」
「がはは。まあそれを使いこなせるのはそうはおらんからな。
丁度いい。この戦いで使いこなしてみろ。練習台はうじゃうじゃいる。」
「ウス。」




