第5章 一族の長
「はあ、はあ、
なぜ、、倒れない。おれの力が足りないのか?」
「ガフッ。
馬鹿力が、ボコスカと殴りやがって。」
軽く、吐血するも何度も立ち上がる。
「だったら、早く倒れろよ。」
「倒れぬさ、、この程度。
お前こそ、疲れが出てきているんではないか?
威力が落ちてきているぞ。」
何十、何百発も攻撃を放ち、ジェラードの体力も少なからず削られていく、
反対に、クトーは顔色一つ変えない。
「うっ。」
ついに攻撃を避けられ、
肘の鎌が胸を切り裂く。
「きゃはは。」
ジェラードは立ち上がり歩こうとするが痺れて上手く進めない。
「なんだ、これは。」
「ふっ、効きはじめたか。」
「なにをした。」
「おれの鎌には、毒が分泌されている。
並みのものなら身動き一つ取れんぞ。」
はーっはーっ
息をするのも苦しそうである。
その様子を見つつジェラードへ歩きはじめる。
「負けてなるものか。」
顔面目がけ右こぶしを振り上げるが、ひらりと交わされる。
「惨めだな。仲間の仇も取れず世界に躍らせれたまま死ぬ。」
「はあ、はあ、なにを言っている。」
「・・・・。お前は、この世界をどう考える?」
「意味が、、わからないな。」
「ふっ。だろうな。
いいか、この世界には俺やお前たちそして、カリエヌ達の他にも
何か特別な存在がいるはずだ。」
「・・・・。」
「俺たちの住処には一枚の壁画があってな、そこには気味の悪い絵がたんまりと描かれている。」
「どんな絵なんだ?」
「俺たちを創ったとでも言いたいような絵。神を気取ったような生き物の絵、他にもわけのわからんものが描かれている。」
「神?」
「ああ。まあ、そんなもの信じやしないがな。おれは、この戦いに勝ち神とやらを見つけ出す。」
「お前がか・・はは。お前がウェイドやザムーに勝てるとは思えんがな。」
「どうだろうな。どちらが勝つかわからんが、どっちにしろ生きていても、まともに戦う事も出来んだろう。」
「貴様・・。」
「あの二人を殺せば残りはゴミしか残っていまい。」
「初めからそれを?」
「クハハ。わかっただろ、お前たちとは見ている世界が違う。」
満身創痍の中上体を上げ拳を構える。
「確かにな。思っていたよりも馬鹿ではないらしい。だが、
こちらも負けられない。」
右腕に力を込める。
しかし、もう放つ体力は残っていない。
あざけ笑っていたクトーが冷静な顔になった。
「ジェラード、間違いなくお前は強かったぞ。」
ザクッ
クトーの鎌がジェラードの腹を突き抜ける。
「ウッ、、、くそっ。」
鎌を引き抜くと、ジェラードは倒れこむ。
少しの間ジェラードを見た後、辺りを見渡す。
「さて、この後はどう動くか。」
「よお、クトー。あまり舐めない方がいいぞ。私たちを、龍と森の一族の戦士たちをな。
がはっ。はあ、はあ、まあ言うまでもないか。みんなあとはたの、、む。」
「ふん、眠れ。
最後は我らが勝ち残るんだ。」
辺りを見渡すクトー、
「あちらはまだ続きそうだな。ん?あの男かなりやるな・・・。
ん~、とするとこちらの虫けらでも相手しようか。」
後ろ振り返り、海の一族達を見つめる。




