第5章 各々の準備
「おう、順調そうだな。」
1人で修行をしていたところ、父ゼーヴィントが現れた。
「親父。」
「ちょっと時間あるか?」
「ん?なんだ?」
「来てくれ。」
ナタルマの地下の1室へと連れていかれる。
「おい、どこにいくんだよ。おれも暇じゃないだぞ。」
「まあそういうな。え~っと・・・あった。」
大きな木箱を取り出した。
ぱっぱっとホコリを落としウェイドの前で木箱を開ける。
「刀か。」
中には刀が一振り。
「ほれ、取り出してみろ。」
「ああ。」
ウェイドが刀を取り出し握る。
「こいつは麒麟の一族に代々引き継がれていたといわれる刀だ。」
「へ~。」
「なにやら雷をより強くするだとか・・」
「こんなものがあったとは・・・。」
雷の力を込めるウェイド。
すると、すうーっと文様が現れ、バチバチと雷を帯びる。
「すげえ。」
「時間はある、しっかりと使いこなせるように頑張りな。」
ある日、龍の一族のシシャクーラがコンキスタと海と森の一族と顔合わせを行った。
「彼がコンキスタのズイカクだ、宜しく頼む。」
「きみがそうか、宜しく。」
「オルガは?」
「そのうち来るだろう。」
「おい〜っす。」
少し遅れてオルガが現れた。
「えっ?」
ズイカクを見て少し固まった。
(すげぇ)
「オルガ。彼がズイカクだ。」
「あ、ああ。宜しく。」
ズイカクを見てすぐに圧倒的なパワーを察し
唖然としている。
戦争の時にいた、巨人。その者たちよりも一回りは大きそうだ。
「そうか、戦争の時にいたのは君達の一族だったのか。」
「ああ、しかもまだ大人ではなさそうだ。」
「それであの強さか。」
「ズイカク。」
海と森の一族との顔合わせの後、ズイカクの前に現れたオルガ。
「なんだ?」
「せっかくここまで来たんだ、ちょっと力比べでもしないか。」
「構わないが。」
「条件は1つ。手加減はなしだ。」
「わかった。」
「いよ~し。」
・・・・・・・
「あれ?」
気が付くと医務室に寝ていた。
「おい、大丈夫か?」
「グラン・・・。あっ、ズイカクは?」
「一旦、龍の一族のところに帰るってよ。」
「なんだと・・・。おれは負けたのか?」
「ああ。」
「どうやって?」
「ビンタ・・・かな?」
「うそ・・・だろ。」
「お前の右ストレートに合わせてな。相当飛んでったぞ。
ありゃあすげえわ。」
「くそぉ・・・。」
悔しそうだが、どこか嬉しそうだ。
「あれがコンキスタ本来の力か。
おもしれぇ」
「やっぱり、陸と海では勝手が違うな。」
「ああ。」
ジェラードとマルシャラが一族の戦闘訓練を見つつ、次の戦争に向け対策を考えていた。
「格闘技術が少しな・・・。」
「お前ほどの衝撃波を出せればいいんだが・・・。全員ができるわけではないからな。」
「待たせたな。」
「おっ、来たか。すまないな。」
森の一族のサントレーナーが指導役として現れた。
「見てやってくれるか?」
「ああ。」
しばらく、訓練の様子を観察する。
「へえぇぇ。格闘に衝撃波を合わせてるのか。」
(骨格もでかいし、うちのもんより力が強そうなのもいるな。)
「いいね、どうせならうちの若いもんたちと一緒にどうだ?」
「えっ?」
「うちも戦う相手が大体一緒だからな。いろんな奴とやったほうがいいだろ。」
「確かに、よろしく頼む。」




