第5章 巌の一族
ズイカクを縄張り一面を眺める事のできる岩の頂上に連れて行った。
「いい眺めだろ?」
「で、お前たちはなぜここへ?」
「我等は故郷を仲間もろとも潰された。」
「全身黒い煙に包まれた塊たちによって。」
「黒い?」
「なにがなんなのかわからぬまま、一部の仲間を連れ逃がされた。」
「そして、この地を目指した。」
「・・。俺たちの存在を知っていたみたいな言い方だな」
「ああ。」
「なに?」
「俺たちはこの星に住む大地毎の一族を知っている。」
「なんだと・・。俺たちのこともか?」
「ああ。仲間との絆を大事にする一族だとな。」
「ふぅん、うれしいね。で、なぜ、ここへ?」
「最も我等と近い性質を持ち、信頼できる一族だと理解している。
だから、あの生命の原石を持ってきた。、我等の覚悟だ。
死んでいった仲間の為にも引けない。」
「なるほど。もし、断ったら?」
「なにも。その場合は、奴らに一矢報いるためこのまま進むのみ。」
「・・・・。そうかわかったよ。おれもお前たちを信じよう。
よろしくな。」
「すまないな。」
2人は握手し、和睦を結ぶ。
「なあ、お前たちについて教えてくれよ。」
「我等か・・。我らは、4つの勢力が存在していた。各勢力、いがみ合っているわけでなく、ただおのが力を競い合っていた。」
「年に4度、勢力毎に競い合うんだ。」
「奴らが攻めてきたのはちょうどその前夜、皆明日に備え寝ていたところだった。
あっという間に2つの勢力が消え去り、最も強い勢力が応戦した。我が一族、最強の漢カイヨウ。勝てないとみて、残りの仲間全員に逃げろと告げ敵へ向かっていった。」
「他にも大人たちが残り、全員しんだ。生き残ったのは逃がされた我等だけだ。」
「・・・・、そうか。」
「お前たちは、奴らの事を知っているか?」
「ああ。俺たちも少し前にやり合ったよ。」
「勝ったのか?」
「いや。痛み分け、かな。」
「強いのだな。」
「勝たなきゃ意味ねえよ。」
その後も少しの間2人で話していた。
「今度又、奴らが攻めてくる。その時は頼む。」
「ああ。我らの力、全てを出し切る。」
その後ウェイドは、ズイカクを連れ皆の前へ立った。




