第4章 鍛冶屋のロン爺
「なあ、おれにも作ってくれ。特製の」
龍の一族。唯一の鍛冶屋ロンズ。
一族の武器はすべて彼とその家族で作られている。そして、白炎を使える者のみ特製の武器をこしらえている。
「なんじゃ、どうしたんだ急に?」
先の戦争で甦血に僅かに目覚め白炎が発現したブロウ。
「だからおれにも武器を。火を出せるようになったんだよ」
「むーー・・」
「ぬはは。疑っているなロン爺。」
右手を出し少し火を出そうとする。
しかし、蝋燭の火程度の大きさが手のひらから顔を出すのが精一杯であった。
「あれ?おっかしいな。待ってくれ、本当にできるんだよ」
「ほほほ。十分じゃ。」
「えっ。待ってくれ、出来るって」
「しっかりと身に着けてくるんじゃな。その時までに作っておいてやろう。」
腹まで伸びている立派な髭をさすりながら家の中へ入っていく。
「ぃよっし。」
「それにしても、あいつがここまでやられるとはな・・・。」
一旦、西の大地へと避難したカリエヌとゼネジェイたち。
「そこまでのやつがいたとは・・・、」
(今ここでやつを・・・)
「うーん。」
ザムーは一族のみ入ることのできる神殿へと入ったっきり出てこない。
神殿内
「くっ。回復にはかなりの時間がかかりそうだな。」
ウェイドが与えたダメージは大きく、圧倒的な魔力を誇るザムーも回復に
多くの魔力を使っている。
「あそこから再び力が溢れ出すとは・・・。わからないものだな。」
(油断?偶然?不確定要素?過信?必然?)
「確実に勝つには・・・・。」
初めての苦戦に戸惑っている様子のザムー。
ひたすら頭の中で勝利への道筋を考えていた。




