第4章 戦争の被害
その後、泥のように眠り目が覚めた頃には日が沈んでいた。
そして、鼻にいい匂いが入り込んでくる。
「ん?」
「あっ。起きた。いま起こそうとしたとこだったのに」
「お、飯か。ありがとう。」
「この前ボロボロだったのにまた、ボロボロだね。」
「しょうがねえ、勝つためだ。それにまだまだ動けるぞ。」
「まじか。」
「あと、七日はいけるな。」
「はいはい。でも、そんなに根詰めなくても大丈夫だよ。」
「なんでだよ。」
「あんたが修行中にみんなも回復して修行を始めてる。ブロウやアルフレードもここで
始めてるよ。」
「なに、本当か。」
「うん。急にいなくなってびっくりしてたけど修行してるって聞いて安心してた。」
「なおさら負けてられねえな。」
「そうなったか。まあ仲間がいるんだから頼ってあげなよ。あんた一人でため込むとこあるし。」
「そうかあ?」
「うん。」
「そうかねえ。一応気を付けるよ」
「よし。じゃあ、ごはんたべよ。」
「ああ。」
クトーの告げた17回目の満月に向け各々が準備を始める。
龍の一族を中心にそれぞれ自分の縄張りへ戻るものも多くガイヤルドにはジェラードと海の一族、少しの森と龍の一族が守衛していた。
先の戦争で重症を負った、オルガは自身が育った森へ帰り回復に努めていた。
彼らの一族は自然の力を利用し戦闘をする。
そしてその力を回復にも当てることができ、
重症を負ったもの程運び込まれていた。
最も力を扱えるオルガでも目覚めるのに数日かけ、動けるようになるには10日を要した。
「おい、兄貴はどうだ?」
目覚めると同時に近くに居る仲間へ質問する。
「はい。大丈夫です、生きてます。」
「そうか。」
「しかし・・」
「どうした?」
「もう、戦う事はできないかと・・。」
「なんだと。」
「左目、左腕はもう使えないかと」
「・・・・。生きては、いるんだな?」
「はい。もう安定しています。」
「そうか・・・・。」
ガイヤルド本堂
ガイヤルド 外観
「ジェラードさん。私達はここに居るんですか?」
「ああ。誰かが残らないといけない、そして私達一族は水の少ない場所で戦う事に慣れて
いないだろ?だから、ここで訓練を行おうと思ってな。」
「なるほど。」
「さてと、そろそろ体も回復したし軽く体を動かしてくるよ。」
「マルシャラ。」
「はい。」
「次の戦い、今回以上に熾烈になるだろう。
もし、何かあったら指揮はお前に任せる。」
「えっ?
止めてください。師団長はあなたにしかできないしあいつに勝てるのもあなただけだ。」
「当然、勝つつもりだ。だが、何が起きるかわからない、それが戦いだ。」
「そうですけど、、、。」
「ランビアもいる。二人ならおれ以上にうまくやれるさ。」
「、、、、。」
「とりあえず、やれることはやらないとな。完調したらお前ら二人は特に厳しい修行を
してもらうぞ。」
「はい。」
一番被害が少なかった海の一族、ジェラード達。彼らはガイヤルドにて守衛しつつ特訓を行っている。




