第4章 もう一つの一族
「麒麟・・・」
「ああ。お前も歴史を習ったろ?この辺には他にもいくつか種族が存在し、最終的に生き残ったのが俺たちだと。」
「そうだ。他にも居たとはきいてねえ。」
「まあ今はそうゆうことになっているな。だが、本当は違う。最後に残ったのは
俺たちの先祖の2つの一族だ。」
「そして、先祖たちは争うことはせず和睦を結び、1つの一族としてこの地を治めることにしたそうだ。」
「・・・・。で、なぜ今その一族はいないんだ?」
ずずずと飲み、ふうぅと吐き出す。
「おい。」
「いるじゃねえか。お前だろ?」
「・・。他には?」
「血が流れている奴はいっぱいいるぞ。ただ、元々麒麟の力は発現し辛いらしい。そして、龍の一族と混じり更にその力を扱える者は減り、もう数百年は確認されてないそうだ。」
「なんでおれが・・」
「あと黒髪はより強くその血を引くとされているらしい。」
飲み干したコップを机へ置き部屋を去ろうとするゼ―ヴィント。
「どこへいくんだ?」
「おれが知るのはあと一つぐらいだ。とりあえず今は傷を癒せ、顔色が悪いぞ。」
その後しばらく考えていたが知らぬ間に就寝し、目覚めたのはちょうど1日後であった。
むくっと起き、外を眺める。外は土砂降りで雷鳴も響いている。
「あっ。」
雷を見て、昨夜のことを思い出す。
ベッドを降りようとするとなにかが膝の上に乗っていることに気づく。
「ん?ジアナ?」
「なんでここで寝てんだよ。」
もう一度横になり、外を眺める。
外では激しく轟き、ジアナもなにか寝言を言っている。
「もう少し寝るか。」




