第4章 麒麟
先の戦争で疵を負った戦士達はガイヤルドへ運ばれ治療を施されていた。
ウェイドも重症を負っていたが姿は見当たらない。
体を引きずりながら、ある男の元へ向かうためナタルマへ帰ろうとしていた。
その後を走って追いかけていく影が一つ。
「ウェイドーー」
「ん?」
「ジアナ。なにしてんだ?」
「こっちのセリフだよ。そんな姿で動いたら駄目に決まってるだろ。」
「・・・。そうだな。」
止めた脚を再び動かしだす。
「抱っこでもしようか?」
「ぶっ。馬鹿かよ。ま、ついてきたかったら来な。っておい。」
「肩ぐらいならいいでしょ。」
「そうだな。ありがとう。」
「それで、何で戻るの?」
「ちょっと確認しにな。」
到着するとさっそくその者に会いに行った。
ボロボロの体を引きずってきたため明らかに顔色が悪い。
「おい、聞きてえことがある、親父。」
「俺に何か用か?」
右手を前に出し、電気を帯びらせる。
「これはなんだ。こんな力聞いたことがねえぞ。」
「お前、、、。」
「くっ、。」
脚に力が入らず思わずへたり込む。
「わかった、話そう。だが、その前に横になれ。死ぬぞ。」
父ゼ―ヴィントはベッドに寝かさせると、特製ハーブティーをとコップへとくとく注ぎ込む。
「いい匂いだろ?特製のハーブティーだ。やらんぞ?」
のんきなゼ―ヴィントを不満そうな見る。
「そんな顔すんなよ。わかってるよ、その力についてだろ?」
「ああ。さっさと教えてくれ」
ハーブティーにふぅーっと息を吹き込む。
「その力はな。俺たちの中に流れているもうひとつの一族の力だ。」
「なに!?」
「その力が目覚めたんだろう。」
「おい待てよ、そんな事聞いたことねえぞ。」
「だろうな。もう失われたと考えられていたからな。」
「なんでだよ?ていうか、もう一つの一族ってのはなんなんだ。」
棚からなにかを取り出しハーブティーへ入れかき混ぜる。
部屋中に香りが漂う。
「いい香りだろ。落ち着け、ちゃんと説明してやる。」
一口飲み一息置いて話し出す。
「まずその力は雷を操る一族、麒麟の一族だ。」




