第3章 とっておきの一撃
戦線後方
ゼネジェイの軍勢に対し、ジェラード、ローヴ、マルシャラ達が激しくぶつかり合っていた。
「絶対に陣形を崩すな。この数だ、あっという間に負けるぞ。」
前後左右からゼネジェイたちが襲い掛かるのを、円状に並び迎え撃つ。
「ジェラードさん、らちが明かない。そろそろ攻勢に出てもいいんじゃないですか?」
全員の体力を考え、守り続けることは難しいと考えたマルシャラがジェラードに話しかける。
「・・・待て。」
「このままじゃもたない。」
「わかってる。ただタイミングを逃すとこちらがやられる。」
(引き付けるか・・・、なにかきっかけがあれば・・・)
「族長、族長。」
特製の椅子に腰かけ、いつのまにか爆睡しているクトー。
ザムーからの通信に気づかないので幹部の一人が起こす。
「ん?どうした?」
「ザムーさんから通信が来ました。退却する、と。」
「なに?こっちは順調なのによお。」
「何かあったのか?まあ、仕方ねえ引き上げるか。」
むくっと立ち上がると、羽を広げ飛び立つ。
ジェラードの上空へ行き、にやけながらしゃべり始める。
「よお、魚くん。」
「・・・・。」
「今日のところは引くとするよ。よかったな、少しの間だけ生き延びれるぞ。」
「黙れ。お前はここで殺す。」
「はははは。この状況でよく言えたな。お前みたいな魚が勝てるとでも?
まともに攻撃すら当てれねえだろうが。・・・・、あ?」
(ここだ。)
「はっ。」
マルシャラがジェラードの周辺のゼネジェイたちを一気に蹴散らす。
クトーは下を見ると、ジェラードがこちらに向けなにか構えている事に気が付く。
「なにを?」
両拳を合わせているジェラード。
「シェイブエルサタアルカサート。」
ジェラードの体から大量の水が溢れ出す。
そして、それはなにか生き物のようなものを形作る。
「な、、なんだそれは?」
数十メートルもの大きさとなった。
「とっておきの一撃ってやつだ。」
「くっくそ。」
逃げようとするが一足遅く、大きく口を開けたその攻撃に捕まった。
「げふーー。」
「わざわざ近づいてきてくれて助かったよ。鳥頭。」
クトーはそのまま地面へと叩きつけられた。
海の一族 戦闘方法
陸上においては衝撃波を組み合わせて戦う。
個人差はあるが、数人~数十人ほど吹き飛ばせるほどである。
ごく少数のの優れたものにはさらに秘めた能力があるとも・・・




