第3章 窮地の底力
「さっきまでとは別の魔法か?」
「さあな。おれも初めてだこんなの。」
ブロウを抱え、離れた地面に寝かし再びザムーの前へ立つ。
「まあいい。もう一度潰せばそれで終わりだ。」
手をウェイドにかざし、大きな球を放った。。
「何だったんだいまのは、、
まあいい、行こうか。」
「どこへだ?」
ザムーの眼前へ立つウェイド。
「さっきよりずいぶんと体が軽いな。」
「貴様、、。」
黒い球を再び無数に出し、放つ。
息を一吸いし、1つ目を避ける。2つ3つと避けていく。
「くっ。こざかしい。」
なかなか当たらないことにしびれを切らし、球をウェイドの周りに円状に囲う。
「これでよけれまい。」
押しつぶすように一気に向かっていった。
命中したかに見えたが、中から電流が放たれ、ウェイドがすっと出てくる。
「終わりにしようか、ザムー。」
歯を思いっきり噛みしめるザムー。
「下等種族が、、。」
両手を前に出すと腕に黒煙が手のひらを這っていく。
「呑まれて滅えろ。」
蛇口双鉾
技を唱えると同時にウェイドは地面へ電撃を放ち煙を起こした。
「くだらん。」
ザムーの両腕から2匹の黒い蛇がウェイドを襲う。
刹那、ザムーの眼前に現れるウェイド。
「なに?」
電気を纏った右手を振りかざす。
ザムーも後ろへ下がりつつ触手で対抗しようとしたが、切り裂かれ右肩を抉られる。
さらに、左腕で追い打ちを掛けようとすると触手に腕と脚を捕まれる。
「くそ。あと1撃で・・。」
「黙れ、下等・・生物が・。」
地面へとウェイドを叩きつける。
「くっ。まだ力が残ってるか。だが、相当効いてるな。顔色がさらに悪くなっているぞ」
(これが、怪我か。
こんなにダメージを受けるとは。予想外だ。・・・一旦引くか。)
「ここで決める。」
再び攻撃を仕掛けんと立ち上がると、よろめくウェイド。
「くそ。もう少し。あと1回近づけたら倒せるのに。脚が、体が重い。」
「貴様、ウェイドと言ったな。今回は貴様に免じてお前たちを見逃してやろう。」
「なんだと。」
こめかみに手をやり、話し出す。
「クトー、今日はここまでだ。一旦引くぞ。」




