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第3章 ザムーの本領

戦線少し離れた西方


ザムーの圧倒的手数の前に体力の限界が近づいていた。



「ククク。どうした?龍の王よ。」



(近づけねえ・・)


「その鱗による防御力だけは誉めてやろう。ここまで喰らい立ち上がれるとはな」

満身創痍の中立ち上がるウェイド。


「そう簡単に諦めれる立場でもねえもんでな。」


「ふっ。だがもう我は飽きてきたよ。これで終わりだ。」


今までより一層深い黒い煙を右手に集めるザムー。

右腕を覆うくらいだが、寒気がするほどの不気味さを覚える。


「あれは、やばいな・・。」



「そう身構えるなすぐ終わる。」


「はっ、来るならこいよ。」


ふっとザムーの姿が消える。


「もう来ているよ。」


なにか後ろから声と背中に感触が来る。振り向こうとするとザムーが薄気味悪い笑みを浮かべながら、その黒い腕をこちらに向けている。


「な・・・。」


逃げようとするが、時すでに遅くザムーの攻撃を喰らう。


黒い腕から一気に黒い煙。いや、火が吹き出す。

その出力は凄まじく、数百メートル先までも達し、草も木も土すらも灰へと化した。


「ふうう。ここまで魔力を使ったのは初めてだよ。清々しいものだね。」


「さて、そろそろ終焉と行こうか。まずは、うるさい獣から片付けるか。」


一際おおきな力を発していたオルガに気が付いてたザムーは標的を切り替え向かおうとする。




少し離れた位置にいた3番隊。


「な、なんだ今の衝撃。」


「まずい気がするのー


 お前らここは任せた。」


3番隊隊長ボルドーがいち早く危機を察知し駆けつける。


「おい、そこの気味の悪いやつ。俺が相手してやる。」


「次はお前か。」


「ふっふっふっ、ここで親玉を取ったら英雄にでもなれそうだな。」


武器のハンマーを引きずりながら歩み寄る。



鈍重の斧


「おいおいおいおい。」


「その武器でどうにかできるかな。」


巨大な黒い斧、ボルドーの頭に目掛け振り落とされていく。


「いきなりかい。」


ハンマーを大きく振りかぶる。


「おれに対処できるか、、、。」



衝突と同時にハンマーから白煙が放たれる。


しかし、力の差は歴然。ハンマーもろとも吹き飛ばされる。


「この程度か。」


地面は抉れ、ボルドーの姿が見えない。


「さて、次は、、、」


「おい。」


少し離れたところからボルドーが声をかける。


自らの攻撃で直撃は避けれたものの、武器は破損、体もみるからに重症である。


「まだ・・・終わってねえぞ。」


「ほう。」



吹き飛ばされたウェイド。


少しの間気を失っていたようだ。


「うっ。くそ、どうなった?」


遠くにザムーの姿。誰かが戦っている。


「早く戻らねえと。」


(体が妙にぴりつく)


体を引きずりながら近づいていく。


「応戦しているのは3番隊か。」



一人が触手につかまる。


「あれは、、ブロウ?」


そして、1本の触手がブロウを突き刺す。


「ま、、、まてよ。

 そいつは大切な仲間なんだ、、。」


体のぴりつきがだんだんと大きくなっていく。


「放しやがれーー。」


声が届く距離ではない。


しかし、ザムーはなにか大きな気配を感じた。


「誰だ?」


その力の方角を見ながら魔力の探知を始める。

(若干だがやつの魔力か、いや少し違う?)



魔力の解析を進めていると気配が動き出した。


「こっちにくるか。」



ものすごい勢いで向かって突っ込んでくる。


「この程度・・。」


ふん


触手すべてでそれを受け止めた。


「貴様、まだ生きていたか。」


正体はウェイドであった。さっきまでと違い体の周辺がバチバチと電気をまとっている。



「お前の相手は、俺だ。」


体を覆う触手を電気の出力を上げ一気に弾き飛ばす。


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