第3章 白炎
巨人の1体を相手取っていたスペンサー隊。
陣形が整い、攻勢に出る。
霞炎白
刀の刃側から白炎を吹き出し、仲間敵ともに包む込む。
「Gu、、、Gurooooooo]
巨人は視界を奪われ、スペンサーたちを見失い慌てふためき
力任せに辺りを殴り始める。
スペンサーたちは、甦血化により鱗が生えており、熱にある程度の耐性を持つ。
特にスペンサー率いる第2部隊は日ごろの訓練により耐えれるようになっている。
一方巨人は、防御力は高いもののチリチリと皮膚が焼け、少し炎を吸い込んだのか
苦しそうである。
「こうなっちまったら、お前のパワーも関係ねえよな。」
「一気に攻めるぞ。」
オルガは巨人を倒した後、カリエヌの一人を相手取っていたがかなり手こずっていた。
「ひょいひょい動き回りやがって。」
ダンカークがやられたことで相手の間合いに入ることを躊躇している様子である。
「威勢のわりにずいぶんと及び腰だねえ。」
顎をさすりながら、こちらを見下ろす。
「てめえ・・・・。」
ギリギリと歯を噛みしめ、今にも飛び掛からんとするほどの表情となる。
「さっきのやつみたいに丸焦げにしてやる、かかってこい。」
ブチン
オルガはしゃがみ込み全力で踏み込む。
「うおおおお。」
地面を蹴ろうとしたその瞬間、横から拳が飛んでくる。
「ぶへっ。」
ごろごろと転がっていく。
「おい!」
オールバックでサイドを剃っている男がオルガに向かい歩いてくる。
「いてえな、誰が・・、サン!」
殴ったのは森の一族でもか有数の実力者サントレーナー。
「落ち着け、熱くなりすぎてる。」
「・・・こいつがダンカークを・・・。」
「ああ、わかってる。」
サントレーナー自身もかなり抑えている様子である。
「だからこそだ。」
「他はランクラッセや龍の一族たちが相手している。こいつは俺とお前で仕留めるぞ。」
オルガがむくっと立ち上がる。先ほどまでの力みは軽減したようだ。
一息吐き
「押忍」
スペンサーたちはもう一歩のところまで追いつめていた。
「そろそろ、終わりだ。」
白炎が引き、視界が回復した巨人。スペンサーたちを見つけると、最後の力を振り絞りこぶしを振り上げる。
「Gurooooooo」
すると巨人の顔が急に上を向く。
スペンサーが口に刀を突きさし、上体が反り返らせた。
爆火斬
刀から一気に炎が噴射し巨人の頭を弾け飛ばした。
巨人はそのまま力なくバタンと倒れる。
「ふぅ、なんとか倒せたか。」
「お前たちも無事か?」
「はい。」
「まだ敵はいる。援護に向かおうか。」




