第3章 途方のない戦い
戦場最前線
オルガと巨人との闘いは壮絶を極めたが、終わりへ向かっていた。
息を切らし敵に負わされたのか、左のこめかみ辺りから血が流れ左目も膨れ上がっているオルガ。
「buooooooooo」
巨人が、オルガによって砕かれたのか一部欠けた状態で右腕を振り上げ殴りかかる。
オルガも右腕に力を込める。筋肉の張りも今日一番になり、腕の辺りに透明だが何かが集まっていくのが感じられる。
「これで終わりだ。」
拳を握りしめ、相手に向け放った。
その放たれたパンチの衝撃は、巨人の強固な腹を貫き、巨人は力なく倒れた。
「はあ、はあ。やっと1体か。」
すぐに次の巨人へと向かおうと左右を見る。
「まだ、いやがるな。」
しかし、視界の端に一瞬黒い物が向かってきている物が見えた。
「ん?おい」
思わずキャッチするオルガ。
「おい、大丈夫かダンカ-ク。」
カリエヌの1人に飛ばされてきたダンカ-クだった。相当やられたのか体中焦げたような傷が付いている。
「オル・・ガ。すまねえ。」
呼吸はあるもののかなり重症であるとすぐに分かった。
「待ってろ。すぐに終わらせる。」
奥にこちらを見下すように立つカリエヌを睨みつける。
「次はてめえだ。」
戦線東方
ここでは、龍の一族ボルドー、海の一族ランビア、アンシェルローが3体の巨人と3人のカリエヌと戦っていた。
こちらも巨人相手に優勢に戦況を進めていた。
しかし、消耗は激しくカリエヌの力がわからない。ランビアは、今現在の状況が本当に優勢に進めれているか不安だった。
「奴ら、それと後ろの敵・・。」
「Guroooooooo」
巨人が興奮気味に両腕を振り回し戦士達を吹き飛ばしている。
「ちっ。とりあえずこいつらをなんとかしねえとな。」
後方、ジェラードを中心にゼネジェイと対峙している。
始めは押していたが、あまりにも多いゼネジェイに押されつつあった。
「はあ、はあ。遠いな。」
四方を敵に囲まれつつもただ一点、クトーを睨んでいるジェラード。
他にもローヴ・マルシャラが戦闘に参加しているが、こちらも苦戦を強いられている。
ゼネジェイ特有の強靭な足に腕の側面から後ろに向かって伸びた刃。
速さに自信のある龍の一族も彼らの速さにはかなり手こずっていた。
「くはは。こちらは、時期おわりそうだな。」
クトーは、ケタケタと笑いながら、ジェラード達を眺める。




