第3章 援軍
サモロアを抱えるジェラード。気づいたウェイドも駆け寄ろうとする。しかし、また中心で浮いているカリエヌが喋り始める。
「くくくく。さあどうした。まだまだ行くぞ」
指をパチンと鳴らす。その音は、不思議なほどに鳴り響いた。
「なにをした?」
「もう少し広い視野を持ったらどうかね?」
どどどどどどどどどどどど
後ろの方から大量の足音が聞こえてくる。
「な、なんだよこれ」
バンボ―に似た者が大量にこっちに向かって走ってきている。
「さあ、どうする南の大地の諸君?」
「てめえ・・・・」
今にも飛び掛からんとするウェイド。それを見たジェラードが声をかける。
「ウェイド。その気味の悪いチビはまかせた。こっちのはまかせろ」
冷静に淡々と、しかし真剣な顔つきで言い、一部の仲間を引き連れ向かった。
(さすがにあの量は・・)
軽く数百はいる軍勢を見て、まだ近くにいる隊長に叫ぶ
「ローヴ。後ろの援護に回ってくれ」
一瞬なにを言っているかわからなかったが、冷静になると瞬時に理解し、海の一族の後に続く。
「了解。」
「で、おれはこいつだな」
「くふふ。私に勝てるとでも?えーーと・・」
「ウェイドだ」
「ウェイドか。私も一応名乗っておくか。一回しか言わないからよく聞いておけ。
ザムー・シグムント。この星を統べる者だ」
「ふん。残念だがお前じゃ無理だ。取り敢えず、少し離れるぞ。ここじゃあ、仲間達があぶねえ」
「よかろう。」
ウェイド、ジェラード、ザムーとやり取りをしている中戦場では激しく戦士達が血を流していた。
中でも森の一族達と巨人・カリエヌとの闘いは壮絶を極めた。
巨人計8体。一体一体が手強いうえさらにカリエヌ達も後方からなにか魔法のような攻撃を仕掛けてくる。
「ちっ。あの後ろの奴らが邪魔だな。」
「オルガ―。後ろの奴から片付けろ。」
ダンカ-クが叫ぶが戦いに夢中でまったく聞こえていない様だ。
「ちっ。仕方ねえ俺が行くか。」
巨人の攻撃を躱し脇腹に再び渾身の一撃を食らわす。
「何発食らわしたらいいんだよ。サントレーナ、こいつはまかした。後ろのをつぶしてくる」
「了解。まかしとけ」
オルガも圧倒的なパワーと頑丈さを誇る巨人に手こずっていた。
「はあ、はあ。このやろう。効いてんのか効いてねえのかもわからねえな。」
「buoooooooooooo」
「おらああああ」
巨人とオルガの殴り合いを隣で戦いつつ見ていたのは、龍の一族第2部隊隊長スペンサー。
「化け物だな、両方。」
部隊で1体を相手取っていたがなかなか攻めきれずにいた。




