第3章 その日
そして、「その日」は急に襲ってきた。
日が昇り切った頃、多くの者が昼食の準備をしていた。
すると、
地面が、いや星全体が揺れる。それぐらいの衝撃が走った。
あまりの揺れに大人でさえ立つことさえままならなかった。
数分後、徐々に収まってくると互いの安全を確認しあった。
無事がわかり一安心する人々。しかし、一部ではより一層警戒していた。
その日、とはこの揺れにたいしてのものなのか、それともこれがなにかが始まる合図なのか。
そして、ウェイドは揺れが収まると、すぐにシシャクーラが駆け付けた。
「大丈夫か、ウェイド」
現れたのは、シシャクーラ。一族をまとめる4つの部隊の一人である。
「ああ。大丈夫だ。みんなはどうだ?」
「まだ、わからない。私の周りは無事だ」
「そうか。じゃあまず全部隊の被害状況の確認。そして、動ける者で警戒態勢を整えるよう伝えてくれ。」
「わかった」
(なにもなければいいが)
「ううううう」
落ち着かず、部屋を歩き回る。自分の役割を理解しているが体を抑えきれるほどの精神力がない。さらにそんな自分にもいらいらしさらに早く回る。
コンコン。
「おっ。やっときたか。いいぞ」
同じくシシャクーラが入ってきた。
「どうだった?」
「はい。全部隊合わせて、軽症が数人だけ。そして、現在どの地帯にも異常はなし。」
「そうか。よかった。」
状況を確認すると仕度を始める。
この日の為、緊急時に3種族が集まる場所を作っていた。なにか起きた時はそこでその後の動きを決めるためである。
「おし、行くか。あとは、頼んだ。」
「はっ。」
シシャクーラに代理を託し、仲間数人と3種族合同の拠点ガイヤルドへと向かった。
「久しぶりにあいつらと会えるな」
「喜べれねーよ」
「ほんとに。ブロウあんた今の状況わかってんの?」
「へーへー、すんまへんな。ていうか、なんでジアナが来てんだよ。」
「あんたより役に立つからね」
「はっ。よくいうぜ」
「なによ」
「おい、やめろお前ら。この道中にもなにが起きるかわからんだぞ」
緊張感のない2人に一喝する。しかし、普段通りの仲間達をみると自然と落ち着いてきた。




