マリの欲しいもの マリ視点 って、私の欲しいものってことでしょ
「なんかさ、最近疲れない?」
「な、なんなのよシン、いきなり」
私は今シンと一緒に家の近くの喫茶店に来ている。シンが私に話しがあるとかないとか……まったくはっきりしなさいよ。
「いや、なんでもないよ。なんかさ、最近学校も期末とか迫ってるしさ……」
「ああ、そうね。そう言われてみれば。でも私毎日運動してるから」
そういいながら、昨日あった部活の練習を思い出す。
「そ、そうなんだ」
シンは何か、上の空っぽい? なにか言いたそうな、そうでもないような。まったく、早くしなさいよ。いらつく。でも、私は大人の女になるのよ。多少の気遣いが必要ね。
「そんなこと聞くなんてシンはよっぽど疲れてるのね」
「う、うん、まあ、そりゃあね」
なた、シンが何かを回想しているみたい。仕方が無い、もう人肌脱ぎますか。
「ふーん、じゃあマッサージでもしてあげよっか?」
「え?」
「だから、マッサージって言ってるでしょ……」
自分らしくない言葉がでるけど、今は二人だけなんだし……。それに私はマッサージ上手なんだから。
「い、いや、大丈夫だよ。ありがとう」
「そ、そう」
遠慮がらなくてもいいのに。でも、まあいままでの私がシンにマッサージを勧めたことなんて無かったしね。
私は頼んでいたオレンジジュースをストローで飲みながら、右側の窓から外を眺める。
シンも、ちょっと間がさしたからコーラを一口。一息ついて、シンに話しかける。
「ねぇ、シン」
「あ、っ、う、うん、なに?」
「それで、なんでこんなところに連れてきたの?」
本題へと移る。
「え? あ、別に深い意味はないよ。いつも朝、迎えに来てもらったりしてるからさ、お礼っていっちゃなんだけど」
「そう///」
え、な、なに? この展開、もしかして―――。と、妄想癖が発動する。
「大丈夫、マリ? 顔があか―――」
「うるさいっ!」
私の右ストレートがシンの顔面にクリーンヒットする。照れるじゃないっ!!
「くかっ!」
シンはそのまま後ろへと倒れる。ソファに座ってたから背もたれは柔らかいみたいだけど、シンの頭は他の席を隔てるクリアグラスにぶちあたる。そんな音が聞こえた、ような気がした。でも、そんなの関係ないもんね。
「う、うぅぅぅぅぅぅぅ……」
私は段々とシンとの妄想への世界を歩んでいく。うふふふふ。
で、シンが聞いてくる。
「マリさ」
「うん?」
私はぽわーんとした表情で、そのままの姿勢。
「今、欲しいものとかってある?」
「欲しいもの?」
「うん」
「んーっとね、愛」
私は、何も考えずに口を滑らせる。それがどんな未来を示唆するのかもしれずに。後々思い返してみれば、私の妄想癖はユイ以上にひどいみたい……落ち込む。
「愛?」
「うん」
「あ、愛かぁ……って、愛っ!?」
シンは驚いたような声を上げて、コーラを一気に飲み干した。
その後、私は気分ルンルンで帰宅した。
あー、空がピンクだー。
そう、この時は、この時は幸せだと感じた。
ああ、マリのキャラが崩壊していくー……^^
でも楽しかったり。そんなわけで、マリの誕生日が近づいていくわけです。




