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将棋の正しい遊び方

「それで? なんで将棋をしただけでそんなに怪我するわけ?」


 マキ先生の嫌な視線が痛い……。僕は今、保健室のイスに座りつつ回想に浸りかけていた。


「まったくそんなになるまで将棋するって、ねぇどんなプレイ?」


 マキ先生が変な色っぽい視線を向けてくる。


「って、ちょっ!? 先生、何言ってんですか!?」


「冗談だって。はい、腕見せて」


「はい……。っつ」


 消毒液が染みる。僕もなんで自分がこうなっているのかはよくわからない。


 それで僕も回想に浸ってみる。


















 僕はちゃんと授業に参加していた。と思う……。けどそんなことよりその時は昼休憩時。


 僕とマイ、それとユイちゃんはいつもどおりに教室で机をあわせながらお弁当を食していた。


「あ、シンのウインナーいただき」


 マイの箸が僕の弁当箱に無法侵入、そして僕のタコウインナーを略奪。そのまま僕の奪取作戦虚しく僕のおかずはマイの口へと消えた。


「NOOOOO!!!」


「うるさい! ウインナーぐらいでゴタゴタいわない!」


「うっ……」


「シン様、よろしかったら私のソーセージをどうぞ」


「う、うぅ、ありがとうユイちゃん!」


「い、いえ……///」


 ん? なに照れてるんだろユイちゃん? まあいいや、でもおいしいなこのソーセージ。


 そんなこんなで昼ゴハン中楽しんでるとあっというまに時間は過ぎていくものでありマイがまた突飛もないことを言い出した。


「シン、勝負よ!」


「へ? なに?」


「将棋よ、将棋!」


「ショーギ?」


「そうよ!」


「マイはいつもテンション高いですね。はぁ、ゴハンをいただきましたら眠くなってきました」


 ユイちゃんは絶妙なバランス感覚で椅子に座りながら眠り始めた。すごっ……ってそんな場合じゃなかった。


「ところでさマイ」


「なによ?」


「マイって将棋のやり方知ってたっけ?」


「もちろん、知ってるわよ!」


 テンション高いなマイ。まあ、いつものことだけど……。


「よし、じゃあやろっか」


「もちろん! 行くわよ!!」


 マイは将棋板を左手に持ち、駒の入ってる箱を開けて右手に構える。構える?


「とおおおおぉぉおぉっぉぉぉりゃあああぁぁぁぁぁああぁっっ!!!!」


 まず最初にマイの手から投擲されたのは数多の将棋の駒。考えてみるとそれほど慌てなかったのは将棋の駒は軽いからというバカな考えが最初。でもなぜか僕たちのクラスの将棋の駒はすべてが鉛でできていた。


「い、いたたたたたたたたたたたたたたたたた、たたたた!!!!」


 い、い、いた、痛い! な、なんで!!?? と突っ込みどころ満載なのに、でも大いなる恐怖はまだマイの手中にあった。


「さあ、これでツミよーー!!!」


 大きく振りかぶるマイ。その左手には将棋板、そして忠告すべきはそれは鉛でできていた。


「ちょっ! ちょっ!! マ、マイ、ストップ! ストップ!!!」


「問答、無用ーーー!!!」


「うわっ!!」


 僕は咄嗟に身を屈める。そして迅雷の如き将棋板が僕の頭てっぺんの壁につき、ささった?


「はぁ、はぁ、はぁ……マ、マイ」


 僕はその後、保健室へと足を運んだ。
















 ということがありました。


「あなたのクラスメートのマイって子? 問題なんじゃないの?」


「いえ、大丈夫です。もう慣れっこですから」


 こんなことを言う僕が情けない。


「はい、じゃあさっさと授業に戻りなさい」


「いいんですか?」


「ええ、放課後もっと可愛がってあげてもいいんだけど?」


「失礼します!!」


 僕は逃げるように保健室を後にした。


「なんだっていつも、こんな……」


 そんな学校での一日……。でも、い、痛い。

ご苦労様です、シン。

将棋、一応遊び方は知っていますが弱いです。

日常でもあまり見かけませんし将棋板があったのは小学校まででしたし。

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