これが僕の姉さんです。酔わなければいい人なんですけどね
「はぁ、やっと学校終わった……」
僕は長い授業を終えてやっと帰路に着いた頃だった。
マリはバレーボールの部活だし、ユイちゃんは学級委員だから放課後色々大変っぽいらしい。
そんなこんなで久しぶりに僕はゆっくりと穏やかな時間を過ごせるかもしれない。
あ、そうだ、せっかくだから買い物してから帰ろうかな。僕の家は今僕と姉しかいないし。
親は二人とも海外へ赴任中。かれこれ五年ぐらいたつのかな……。
なにが楽しくて子供ほったらかしにして海外くんだりまで行くんだろう?
ま、いいんだけど。姉さんは僕がまだ小学生のときから面倒見てくれたからね。
でも、姉さんもやっぱり僕の親の血を引いてるから自由奔放なんだよね。
思い出せば小学生の時も僕は自炊していたような…………。
ま、深く考えるのはよそう。いい思いでもあんましないし。
僕はそんな昔のことを考えているうちに家に着いた。
鍵を開けて中に入ると玄関には姉さんの靴が脱ぎ捨てられていた。あ、姉さん、今日は帰ってきてるのかな?
「姉さーん」
「んあー? きゃはは」
あー、これはきっとよってるんだろうな。酔ってるとろくなことないからな姉さんも。
居間へ行くと姉さんはソファで缶ビールを飲みながら胡坐をかいていた。
「はしたないよ」
「いいのいいの、今はあんたしかいないんだしー」
「はいはい」
僕は姉さんが脱ぎ捨てたジャケットや飲み干した缶ビールを拾いながら姉さんを適当にあしはらって置いた。
「今日は何食べる?」
「あ、シンが作ってくれるのー?」
「いっつも作ってるでしょ?」
「そうだっけ、あはははー」
もう、駄目だこりゃ。
「もう程々にしておいてよ」
僕は台所へ向かうと、いきなり姉さんが
「今から外で裸踊りやりまーす!」
「はいはい」
ん? 今なんて……。
台所から出ると姉さんが半裸の状態で玄関に向かっていた。
「ちょっ! 姉さん、ちょっ、待った!!」
「ええ〜? なんで〜〜!?」
「お願いだから常識を理解して! そんなことしたら捕まるからっ!」
「いいじゃん、別に」
「よくないから、別に!」
僕はなんとか姉さんを連れ戻して、ソファの上に眠らせた。
お願いだからちゃんとして欲しい気がする。毎回のようにだけど。
さっ、早いとこご飯作って寝よっかな。今日もまた疲れたし。
はい、シンの姉の登場でした。
先日、といってもかなり前ですが一話完結にして行こうと言いましたが、
多分当分の間こういった感じでお送りすると思います。




