第91話 温泉 と 先客
体調不良によりUPが遅くなりました。
今日はこれだけになると思います。
楽しみにし下さっている方スミマセン
アムドゥスに双子の温泉の事を話しに行った時にアムドゥスも誘ったのだが余り乗り気じゃなかったので少し搦め手を使ってみる事にした。
まずは何と言ってもモモだ、モモを見つけ建物影から呼ぶ。
アムドゥスに見つかったらヤられるからである。
「モモ~、ちょっと来い。」
「ん?」
首をかしげながら走ってくる。
「モモ、今度皆で温泉行こうと思うんだがな、アムドゥスが乗り気じゃないんだよ。
何とかならんか?」
「んーお姉ちゃんは人に肌を曝すの余り好きじゃないからなあー・・・」
「まぁ、全員水着着用なんだがな、一緒に説得してくれるか?」
「センさんの頼みならいいですよー♪」
モモの協力を取り付け次に向かう。
モモだけでも大丈夫そうだが、念には念を入れてという奴だ。
迷宮の浅い階層で新兵の訓練をしている目的の人物を発見する。
「サレオ、ちょっと来い。」
「?どうしました、セン殿。」
「アムドゥスを温泉に連れて行こうと思ってるのだが、一緒に説得してくれないか?」
「アムドゥス様を?、ご本人が嫌がっておられ・・・」
「アムドゥスの水着見たくない?」
サレオの言葉に被せるように聞いてみるとサレオが固まった。
「セン殿・・・詳しくお願いします。」
声を潜め真剣な目で聞いてくる。
(堕ちた、ちょろいな。)
内心ガッツポーズをする。
「それはアムドゥスの希望に添うだろうから判らん。」
「そうですか・・・」
少し残念そうにするサレオ。
「でも、一緒に風呂は入れるんだぞ?」
「判りました、一緒に説得いたしましょう。」
サレオはやっぱりチョロメンだった。
2人を連れてアムドゥスの所へむかう。
大きな扉を開けるとアムドゥスが玉座に座っていた。
(よしよし、まずは適当な話から入って機嫌を良くしてからだな・・・)
「お姉ちゃん、一緒に温泉行こうー♪」
え?いきなりですかモモさん・・・
俺とサレオが固まる。
「モモも行くの?勿論いいわよ。」
マジデか!サレオ誘った意味ねぇ!
なんかどっと疲れたぞ?
「幹部も全員連れて行くがいいな?」
「ええ、いいわよ。」
「じゃぁ、アムドゥスとモモの水着を作るようにニルルに言っておくわ。」
「え?ちょっと待って。」
「ん?」
「モモの水着も?」
「そりゃそうだろ、モモだけ裸か?」
「全員の目を潰せば良くなくって?」
「ヤ・メ・テ・ア・ゲ・テ」
なんという暴君っぷり、俺達の光を奪うつもりだったのか・・・
楽しい温泉旅行のはずが、えもいわれぬ地獄絵図になる所だったのか・・・
「仕方ないわね・・・モモ一緒に作りに行きましょうか。」
「うん♪」
心底めんどくさそうに温泉を了承してくれた。
他の新メンバー達は乗り気で二つ返事で了承を貰った。
だが、やはり帝国に捕まっていた女性陣は少しばかり抵抗があるようだ。
温泉自体は良いが、肌をさらすと言うのが引っかかるようだ。
そこは少し強引に了承を貰ったが。
「ムズ」
「はい」
「今回は人が多い、なので広めに作るぞ。」
「うん、わかった。」
日頃の慰労を兼ねているので俺とムズが浴場を作る。
1日かけてかなりの広さの浴場を作る。
まぁ、ムズには苦労をかけるが俺に飼われた事が運の尽きだと諦めてもらおう。
「ハァハァ・・・こんなもんで・・・どうだ?」
「ふぅ・・・十分じゃない・・・かな?」
25mプールほどの広さの浴場を作った。
かなりしんどいがみんなの笑顔の為だ。
コウにはみんなのお弁当を担当してもらっている。
作る量が量なので数人助手を呼んだみたいだが。
コウを筆頭にシラタマ達3人と元長老衆にコタ、それにヴィンダーンとドワーフ3人とマルディが俺の家の庭に集まっている。
「ほっほ、今回は随分人数が多いな。」
ヴィンダーンが集まりだした人数を見て感想をこぼす。
「そりゃそうだろ、前よりかなり人が多いからな。」
「そうじゃな、まさか魔王と風呂に入るなど夢にも思わんかったがな。」
アブドラやアービーを見ながらそう呟くヴィンダーン。
「私も一緒でいいのでしょうか?」
マルディが恐縮しながらチラチラとコウを見る。
最近は真面目?にしているようなので呼んでやったのだ。
「あぁいいぞ、マルディはマルディの仕事をちゃんとやってるみたいだしな。」
「そう言っていただけるとありがたいです。」
そこへ、モモとダンが現れる。
どことなくダンの表情が硬い。
「セン殿、今日はありがとうございます。」
「そんな畏まらなくてもいいよ、顔役になったんだしこういうのも必要だ。
それより久々に娘と風呂入るからって緊張してるんじゃないのか?」
「そ、そんなこと無いぞ!」
まぁ確かに自分にこんな可愛い娘がいたら一緒に風呂入るのも緊張するか。
そこへアムドゥスを筆頭に幹部連中が現れる。
「温泉ですわー♪」「温泉ですよー♪」
手を繋ぎながら俺の頭上まで飛んできてクルクルと回る双子、かなり楽しみだったようだ。
「セン殿、この度は私共まで誘っていただきありがとうございます。」
マルスが丁寧でお辞儀をする。
「今日はそういう硬い事は抜きだ、存分に楽しもう。」
「そうやでマルスはん、アムドゥス様のお許しも出てるんやから楽しまな損やで~」
愛用の鎌を背負いながらマルスを窘める。
「そうですよ、今日は女神が光臨なされる日なのですから。」
サレオがそう良いながら話しに入ってくる。
うん、これは放置で良いな。
「モモ」
「お姉ちゃん!」
モモがアムドゥスの元へ走る。
「モモ、もし変な視線を感じたら言いなさい。」
「う・・・うん、わかった。」
流石のモモも若干引きつつ返事をする。
そこへ新たな女性陣が到着する。
「お待たせしました。」
「お、おまたせしました・・・」
モミジとローリである。
ローリは大きな荷車を引きながら肩で息をしている。
「なんだそれ?」
「お弁当・・・です」
最早弁当という大きさじゃない物が積まれているのだが。
「これで全員かな?」
「だと思いますよ。」
「よし、それじゃムズ、頼んだぞ。」
「はい」
ムズが魔法陣に魔力を注ぐとぼんやりと魔法陣が光を放つ。
「それじゃ、出発だ!」
魔法陣に踏み込み転移する。
転移すると、温泉にはありえない先客がいた。
25mプールほどもあるはずの浴場に足湯よろしく浸かっている奴が居た。
「おいジジイ、ここにはドラゴンは来ないんじゃないのか?」
「さ~の~?見た事無かっただけかもしれんな。」




